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ガーシー元議員、投票してくれた有権者との“公約”果たせず…このままフェードアウト?

ガーシー元議員、投票してくれた有権者との“公約”果たせず…このままフェードアウト?の画像
ガーシーチャンネル(東谷義和)Instagramページより

 昨年7月の参院選当選以来、国会への欠席を続けた結果、今年3月15日の参院本会議で除名処分となったガーシー前議員こと東谷義和氏。16日にはYouTubeなどを通して著名人を中傷したなどとして、警視庁が暴力行為処罰法違反(常習的脅迫)や名誉毀損などの疑いで逮捕状を請求し、“ガーシー容疑者”となった。

 ガーシー容疑者は当選時、「NHK党」に所属し、党首を立花孝志氏が務めていたが、ガーシー容疑者が帰国しなかった責任を取り、立花氏は8日の会見で辞任を表明。建築デザイナーの大津綾香氏が新党首に就任したが、新たに政党名を「政治家女子48党」に変更するとし、名称変更の届け出が総務省に受理され、2019年の参院選で「NHKから国民を守る党」が議席を獲得して以来、8度目の名称変更となった。

 15日の参議院の本会議では、議場での「陳謝」にも応じなかったガーシー容疑者の除名について賛成は235票で反対1票となり、除名が正式決定となった。

 この対応について実業家の「ホリエモン」こと堀江貴文氏は、Twitterで「田中角栄は5年間国会に行かなくても除名されなかったが、ガーシーは半年も経たずに除名された。この不公平を自民党が嫌いでたまらない野党が全く指摘しないどころか喜んで賛成している茶番」と皮肉っていたが……。

「読売新聞社の全国世論調査では、除名を妥当とするのが91%だったのに対し、妥当と思わないはわずか6%。まさにこれが世論といったところでしょうね。なお、田中角栄元首相が登院できなかったのは脳梗塞で倒れてしまい、半身麻痺などを起こしてしまったためで、医師の診断書も出しており、ガーシー容疑者と並列して語るのは無理筋」(永田町関係者)

 あっさり除名が決まったガーシー容疑者だが、もともと帰国するつもりはなかったようだ。

「ガーシー容疑者は、議員としての不逮捕特権があったにもかかわらず、帰国したら即逮捕されることを危惧していた。もともとはドバイにいて、ドバイは犯罪者を日本に引き渡す条約こそないものの、日本政府が動けば引き渡されてしまう可能性も少なからずあった。そこで、引き渡されるリスクがより少ないトルコ行きを決めていたようだ。大地震の被災地の現状を視察して支援するという、議員としての大義名分も立つので都合が良かった」(全国紙社会部記者)

 こうした状況の変化を見据えてか、ガーシー容疑者のオンラインサロン「GASYLE(ガシる)」にも変化があった。

「2月までは月額が日本円で3980円だったが、3月から月額30ドルに変更された。円安のおかげで、今月1日の時点では日本円で4234円とやや値上がりする結果に。一部で実質値上げと報じられると、18日になって『現在30ドルは3,980円を下回っています』『現状ですと実質的に値下げの金額』と訴え、『為替の変動につきましては私共にはわかりかねます』と釈明。だが、退会や返金のトラブルも報告されているものの、そちらについてはスルー。内部のドタバタが感じられます」(芸能記者)

 昨年の参院選、比例区に立候補したガーシー容疑者は28万7714票を獲得し当選。議員の身分を失ったことにより、投票した有権者の期待を果たせなくなったが、そもそも“公約”も果たせていなかった。

「47都道府県の政見放送でイニシャルにより1つの暴露ネタを発表。当選したら全部実名で暴露することを“公約”に掲げていたが、まだ7つか8つのネタぐらいしか実名暴露していない。もっとも、先月頃から、楽天グループ・三木谷浩史氏や木原誠二内閣官房副長官の“暴露”は立花氏の指示でやったことだったと責任転嫁する動きもあり、いまや“公約”のことなど頭にないだろう」(同)

 国会議員の除名は72年ぶり3人目で、「欠席」を理由に除名されたのは今回が初めて。いずれにせよ、ガーシー容疑者は国会の歴史にその名を刻むことには成功したようだ。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2023/03/20 19:00
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