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Koki,が初演技で「ブルーリボン新人賞」受賞できたウラにある“業界の思惑”

Koki,が初演技で「ブルーリボン新人賞」受賞できたウラにある“業界の思惑”の画像
Kōki,

 先月20歳の誕生日を迎えた木村拓哉と工藤静香の次女であり、女優、作曲家、モデルとして活躍しているKōki,が、「第65回ブルーリボン賞」の新人賞を受賞した。

 ブルーリボン賞は在京スポーツ紙7紙の映画担当記者で構成される「東京映画記者会」が主催する映画賞。第65回となる今年度は、妻夫木聡主演の『ある男』が作品賞に輝き、監督賞と主演女優賞はそれぞれ『PLAN 75』の早川千絵、倍賞千恵子が受賞。主演男優賞は嵐の二宮和也(『ラーゲリより愛を込めて』『TANG タング』)、助演男優賞は「ずん」の飯尾和樹(『沈黙のパレード』)、助演女優賞は清野菜名(『ある男』)が受賞している。

 新人賞は、ほかに『マイスモールランド』の嵐莉菜、『サバカン SABAKAN』の番家一路などがノミネートされていたが、『牛首村』で主演を務めたKōki,が受賞となった。Kōki,は同作で演技初挑戦となっただけに、その選考をめぐっては一部で「ゴリ押しではないか?」と疑義を呈する報道もある。

 スポーツ紙の芸能担当デスクは語る。

「確かに出演作品はまだ1作しかなく、女優としての実績はまだそれほどないので、“受賞はやり過ぎ”といった声が出ても仕方がないかもしれません」

 こう前置きしたうえで、さらに続ける。

「とはいえ、今回選出されたのはあくまで『新人賞』ですからね。“親の七光り”だの何だのと言われても、今作で主演の大役を務めたのは確かですし、Kōki,さんは当時18歳で初演技ながら1人2役という難役に挑戦し、堂々たる存在感を見せ、清水崇監督も評価していますからね。そもそも俳優には二世・三世も多く、それこそ歌舞伎をはじめとした伝統芸能の世界はほぼ世襲性ですし、その点に関しては選考にあまり関係なかったと思いますよ。Kōki,さんサイドから受賞をゴリ押しするようなこともあり得ません」

 一方で映画ライターは、Kōki,が新人賞を獲得した背景として別の要因を挙げる。

「ブルーリボン賞はスポーツ紙や夕刊紙の映画担当記者が各賞の選考を担当している、というところがポイント。マスコミが主催ということで、単純な作品や監督、役者の優劣だけでなく、彼らの“思惑”が反映されることもあるんです。例えば、受賞の記事を掲載した時に紙面の売上が伸びそうだとか、世間の話題をより集めそうだとか、普段あまりマスコミの前に姿を現さない俳優、女優を直接取材する格好のチャンスになるとか……。Kōki,さんに関しては、まさにこうした“思惑”にピッタリの存在だったと言えるでしょう」

 俳優にとっては話題性や集客力も“評価”の対象となるわけで、Kōki,の新人賞受賞は妥当だったと言えるのかもしれない。Kōki,の厳しい見方は偉大な父母を持った二世なら誰もが通る道であり、逆風を乗り越えて女優としてさらに飛躍してほしいところだ。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2023/03/06 11:00
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