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『100よか』でも鍵を握る存在を好演、香里奈が「イメチェン」で完全復活へ

『100よか』でも鍵を握る存在を好演、香里奈が「イメチェン」で完全復活への画像
香里奈(『100万回 言えばよかった』公式Instagramより)

 女優の香里奈に完全復活の兆しが見えている。

 香里奈といえば、現在は芸能界を引退している姉・能世あんなの影響で15歳でモデルとして活動を始め、2001年、16歳の時に『カバチタレ!』(フジテレビ系)で山下智久の恋人役で女優デビュー。以降、数多くのドラマや映画、CMに出演し、2008年には連ドラ初主演となった『だいすき!!』(TBS系)で知的障がい者という難役を演じきり、女優としての株を上げた。

 二宮和也主演の『フリーター、家を買う。』(フジテレビ系、2010年)や木村拓哉主演の『PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!~』(同、2012年)といったヒット作でヒロインを務めたほか、2011年には『私が恋愛できない理由』(同)で吉高由里子、大島優子らを脇に月9初主演を果たすなど、人気女優の仲間入りを果たしたのだが……。

 2014年、写真週刊誌「FRIDAY」で男性と一緒にベッドで下着姿の香里奈が大股開きで横たわる写真が掲載され、イメージを大きく落とし、露出が減っていくことに。

 スポーツ紙の芸能担当デスクは当時をこう振り返る。

「当時の香里奈さんはオシャレでセレブなイメージを売りにし、実際にウエディングドレスのプロデュースなどファッション関係の仕事も手掛け、若い女性たちからカリスマ的な人気を集めていました。それだけに、ベッドで大胆に大股開きで寝ている醜態を晒したことで一気にイメージ崩壊に繋がりましたね」

 実際、報道のダメージは大きく所属事務所サイドも一時期は完全にさじを投げていたという。

「スキャンダル記事が出たのと同時期に香里奈さんが出演したイベント会場には所属事務所の社長のほか、芸能界に大きな影響力を持つ系列の大手芸能事務所の幹部まで姿を現していました。その“威光”もあり、集まった報道陣からスキャンダル記事絡みの質問が出ることはありませんでしたが、まさに針のむしろ状態で、『香里奈を公の場で見るのもこれが最後か』なんて声も現場では聞かれました」(同・スポーツ紙芸能担当デスク)

 報道翌年には『結婚式の前日に』(TBS系)で4年ぶりの連ドラ主演を務めるも、全話平均の世帯視聴率5.6%という厳しい結果に。『私が恋愛できない理由』の全話平均16%からの急落が取りざたされた。さらに2017年にはアドラー心理学を解説する同名の書籍をもとに刑事ドラマに仕立てた『嫌われる勇気』(フジテレビ系)でふたたび主演を張るも、日本アドラー心理学会から抗議声明が出され、「日本のアドラー心理学の啓発・普及に対して大きな妨げ」と厳しく批判されるという騒動が起こってしまった。

 不運続きの香里奈だが、ここのところ脇役に徹し、これまでのイメージと離れた役柄にも積極的に挑戦。女優として再評価され始めている。

「2018年には石原さとみ主演の『高嶺の花』(日本テレビ系)に出演。心優しい地味なメガネ女子かと思いきや、実はこれはハニートラップを仕掛けるための演技で、素は高飛車なお嬢様だったという“変身”をうまく演じていました。ドラマがさほどヒットしなかったため、この時はそこまで話題になりませんでしたが、2020年には上白石萌音の佐藤健で大反響を呼んだ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)では、酒好きな“アネゴ”を好演。かと思えば、2021年秋から2クールで放送された『真犯人フラグ』(日本テレビ系)では、当初正体が不明だった“ヤバい女”を怪演し、同作のサスペンス要素に大きく貢献しました。現在放送中の『100万回 言えばよかった』(TBS系)でも、井上真央演じる主人公らと同じ里親の元で暮らしていたものの、ある日突然行方をくらました謎の多い女性を演じており、出番は少ないながら、ドラマの核となりそうな過去の事件のカギを握る人物として強い存在感を放ってますね」(ドラマ・映画ライター)

 2020年にはザテレビジョンドラマアカデミー賞で12年ぶりに受賞。『恋はつづくよどこまでも』での役柄が好評で、読者票1位を獲得して助演女優賞に輝いた。一般視聴者からの支持がそれだけ大きかったということだ。

 こうした追い風は、“素”を明かすイメージチェンジ戦略の成功も影響しているようだ。

「スキャンダル前の香里奈さんはモデル出身ということもあり、ファッションアイコンとして“高嶺の花”のセレブなイメージで売り出されていました。しかし2021年頃から、吉野家でひとり飲みをしていると明かしたり、楽屋で競馬新聞を広げていることを山田優に暴露されたりと、親しみやすいキャラクターが解禁されてきています。そのおかげか、2021年には大阪王将の冷凍餃子のイメージキャラクターに抜擢。コメディテイストのCMも反響を呼んでいます。こうした飾らなさが、女優としてオファーされる役柄も広げているのではないでしょうか」(同民放テレビ局の編成担当)

 今年1月に公開された、Kis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔が“クズ男”を演じる映画『そして僕は途方に暮れる』での姉役も評判の香里奈。21日に38歳の誕生日を迎えたばかりだが、女優としての黄金期はここからかもしれない。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2023/02/24 07:00
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