トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 『ぽかぽか』いきなり「番組縮小」の舞台裏

フジテレビ『ぽかぽか』4月からいきなり「番組縮小」の裏にあるドタバタ劇

フジテレビ『ぽかぽか』4月からいきなり「番組縮小」の裏にあるドタバタ劇の画像
番組公式Twitterより

 新年早々から、まさに「非常事態」が露呈した瞬間だった。フジテレビは、毎週月~金曜のひる11:45スタートの帯情報番組『ポップUP!』を昨年末限りで打ち切り、2023年からは新番組『ぽかぽか』をスタートさせたが、早くも今年4月から番組時間の短縮が発表されるというドタバタぶりを見せている。

 お笑いコンビ・ハライチとフリーアナウンサー・神田愛花がメインMCを務める『ぽかぽか』は9日に初回放送を迎えたが、エンディングにて、フジテレビの岸本理沙アナウンサーが「ここでお知らせです」と話し始め、「4月からはなんと2時間になります」と、現在3時間ある同番組の放送時間が1時間短縮される予定を発表した。

 この発表にハライチ・澤部佑も「えー! やっぱり長かったんだ……」と驚いた表情を見せたが、岸本アナが「Twitterでもちょっと番組、“3時間長いな”って声が見られたそうなんですが。4月からも一緒に頑張ってまいりましょう」と呼びかけると、澤部が「Twitterの声で今日決まったの? すごいね」とツッコむという展開でなんとか笑いに転換された様子だった。

 同局関係者はこのドタバタ劇についてこう説明する。

「前身の『ポップUP!』は視聴率がまったく振るわなかった上に、番組のチーフプロデューサーが制作会社のアシスタントプロデューサーに対してパワハラを繰り返し、二度の自殺未遂に至った問題が一部で報じられたことで、2022年4月の放送開始からわずか9カ月で撤退せざるを得ない状況に追い込まれた。本来なら今年3月末までの1年間は放送するはずなのに局の都合で打ち切ったものだから、系列各局やスポンサーへの説明はかなり難航したんです。しかし、そうして始まった『ぽかぽか』も、“新時代の平日お昼の生バラエティ”と銘打ってはいますが、実際には何のコンセプトもないまま、とにかくドタバタで始まってしまった状況です」

 番組が縮小するのは「制作費削減の煽り」(同)だというが、この“ドタバタ”に振り回された系列局幹部は不満を漏らす。

「前身の『ポップUP!』はパワハラ報道の影響でろくにスポンサーも入らず、視聴率もめちゃくちゃ悪くてローカルCMセールスにも悪影響を及ぼした。そのため系列局からフジテレビに対して『何とかテコ入れてして欲しい』と何度も申し入れをしていたら、いきなり番組が終了。心機一転、新番組が始まるかと思ったら、今度は4月から1時間縮小という話が突然飛び出して、『13時45分以降は各局で編成してください』とこちらに丸投げ。本当に酷い対応ですよ」

 別の系列局スタッフもあきれ顔で話す。

「フジ側から縮小の話が降りてきたのは12月に入ってからで、わずか3カ月で穴埋めの新規番組を立ち上げできるほどローカル局にはお金も人員も余裕はない。ドラマの再放送でしのぐ局が大半になりそうだが、結局のところ、言い出したフジテレビも同じ対応になると聞きました」

 新年一発目からいきなり「番組縮小」を告知してしまうほど追い込まれたフジテレビ。この先が思いやられるのは言うまでもない。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2023/01/11 09:00
ページ上部へ戻る

配給映画