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“パクリ”批判の声も…1月期ドラマは吉高由里子『星降る夜に』と井上真央『100万回言えばよかった』の一騎打ち?

パクリ批判の声も…1月期ドラマは吉高由里子『星降る夜に』&井上真央『100万回言えばよかった』の一騎打ち?の画像1
『星降る夜に』(テレビ朝日系)『100万回 言えばよかった』(TBS系)

 前クールは『silent』(フジテレビ系)に『エルピス』(同)と、話題作に恵まれていた
ドラマ界。2023年1月から始まる新ドラマで注目すべき作品は? 毎クールすべてのドラマに目を通している民放テレビ局の編成スタッフが教えてくれた。

「フジテレビ系の月9は北川景子主演の『女神(テミス)の教室~リーガル青春白書』で、TBS系の日曜劇場は妻夫木聡が主演の『Get Ready!』。両方とも毎回話題になるドラマ枠ですが、どちらも小粒な印象で視聴率は見込めなそう。日曜劇場『Get Ready!』は演出に堤幸彦氏を起用しますが、予告VTRを見る限り、時代遅れな雰囲気を強く感じました。また、松本潤が徳川家康を演じる大河ドラマ『どうする家康』は、コメディ要素もあり期待はできるものの、松本の大河演技がまだ未知数で、すぐに飽きられてしまうのではと心配もあります」

 では、テレビ関係者がオススメするドラマはどれか?

「22年の大ヒットとなった『silent』ブームも冷めやらぬなか、業界では、次クールもラブストーリーの下馬評が高いですね。吉高由里子主演の『星降る夜に』(テレビ朝日系)と、井上真央主演の『100万回 言えばよかった』(TBS系)が注目され、マスコミからの取材も多く行われています。ちなみに注目という点では、草なぎ剛主演の『罠の戦争』(フジテレビ系)がどこまでヒットするかが、新しい地図メンバーの地上波復帰にも関わってくるので、気になるところです」

 『星降る夜に』と『100万回 言えばよかった』は、『silent』と同じく女性脚本家が手掛けるドラマというところも注目すべきポイントだろう。

「『星降る夜に』は、朝ドラの『ふたりっ子』(NHK)や『オードリー』(同)、『家売るオンナ』(日本テレビ系)などを制作した、ベテランの大石静氏が脚本を担当。“大人のピュア・ラブストーリー”を謳い、吉高は産婦人科医、共演の北村匠海は遺品整理士を演じる。注目すべきは、北村演じる柊一星が、生まれつき耳の聴こえない聴覚障害者という点です。『silent』と設定がかぶったことで、視聴者から比較されることは間違いないでしょう。

 ただ、『silent』の放送前から『星降る夜に』の制作は決定していたので、本当に偶然だったようです。吉高と大石氏は、24年の大河ドラマ『光る君へ』でもタッグを組むだけに、いろいろな意味で注目されている作品です」(民放関係者)

 一方の『100万回 言えばよかった』は、朝ドラ『おかえりモネ』(NHK)で注目を集めた安達奈緒子氏が脚本を担当する。

「安達氏は『大切なことはすべて君が教えてくれた』(フジテレビ系)や、『きのう何食べた?』(テレビ東京系)などが代表作。登場人物が葛藤や苦しみを経た上で、その先に見つける本当の幸せを丁寧に描くことが得意な印象です。

『100万回言えばよかった』は、主人公・相馬悠依役の井上真央をはじめ、共演は佐藤健(鳥野直木)、松山ケンイチ(魚住譲)と主役級が揃っています。里親に預けられた過去を持つ幼なじみの悠依と直木には、愛を育む中で突然の別れが訪れる。魂となってさまよう直木を譲がサポートし、悠依に想いを伝える切ないラブストーリーになるとのことです。ファンタジー要素が強いことが懸念ですが、TBSは総力を上げて売り出すつもりのようです」(同上)

 この2つのラブストーリーには、共通点もあるという。

「『星降る夜に』に関しては、事情を知らないネットユーザーから“silentのパクリ”なんてバッシングもある。さらに、『100万回言えばよかった』は、あらすじや設定を見ると、90年に大ヒットした映画『ゴースト/ニューヨークの幻』によく似ており、映画ファンがTwitterなどで指摘して話題となっています。ただ、『100万回言えばよかった』はベタなラブストーリーではなく、里親に預けられた過去を持つ複雑な事情を抱えた2人が主軸なのがポイント。直木は早い段階で死んでしまうので、絶対に結ばれることのない切なすぎる愛を描くことになる。出演者は演技派揃いですし、『silent』と同じく見逃し配信での人気も期待できます」(スポーツ紙記者)

 『星降る夜に』は『silent』のパクリとは簡単に言えないような、全く違った形で聴覚障害者の恋愛を描く予定だという。

「『silent』は、キスシーンもないラブストーリーとして話題になりましたが、『星降る夜に』は、年齢10歳差の吉高と北村の出会いはいきなりキスから始まる。2人のベッドシーンもあるという話で、『silent』とは全く違う直球なラブストーリーになりそうです。そこに、一星の耳が聴こえないことがどう関連してくるのか。『silent』で聴覚障がいや手話に関心を持った人こそ、見る価値のあるドラマになっています」(同上)

 テレビを見ない若者が増えていると言われているなかで、22年の救世主となった『silent』。『星降る夜に』と『100万回言えばよかった』は、この勢いを引き継ぐことができるのだろうか?

小林真一(フリーライター)

テレビ局勤務を経て、フリーライターに。過去の仕事から、ジャニーズやアイドルの裏側に精通している。

こばやししんいち

最終更新:2023/01/03 07:00
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