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King & Prince、紅白での「ichiban」披露に込められた決意とファンが願う奇跡

King & Prince、紅白での「ichiban」披露に込められた決意とファンが願う奇跡の画像
King & Prince

 大みそかに放送される『第73回NHK紅白歌合戦』で出場歌手が歌う曲目が22日に発表され、今回がメンバー5人での「最後の紅白」になるとみられるKing & Princeは、最新アルバム『Made in』のリード曲「ichiban」に決定した。ジャニーズ系グループが『紅白』でシングル曲ではなくアルバム曲を歌うのは異例だが、この選曲にファンは歓喜している。

 King & Princeは平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太の3人が来年5月に脱退し、それぞれジャニーズ事務所も退所すると発表。残った永瀬廉と高橋海人の2人でグループを継続するが、5人での『紅白』はこれで見納めになるとみられる。それだけに「どの曲を歌うのか」と曲目発表に注目が集まり、事前予想では、ミリオンセールスを記録した最新シングル曲の「ツキヨミ」や、もっとも認知度が高いと思われるデビュー曲「シンデレラガール」などが有力候補として挙げられていた。

 だが、発表されたのはシングル曲ではない「ichiban」だった。KREVAが手がけた同曲は、ヒップホップと和の世界を融合させたサウンドや強気な歌詞で「脱・王子様イメージ」を感じさせる挑戦的なナンバーだ。世界的ダンサーのRIEHATAが振り付けた高難度のダンスも大きな話題になった。

 世間一般的には、King & Princeはデビュー曲「シンデレラガール」に象徴されるキラキラしたイメージが強い。注目度の高い『紅白』で、あえてそれと真逆ともいえる力強くヤンチャなイメージの「ichiban」を持ってきたわけだが、これにファンは歓迎ムードのようだ。SNS上では、今回の発表受けて「より多くの人にキンプリのダンスを見てもらえるのがうれしい」「すごいダンスをぶちかましてくれるはず!」「メンバーたちの決意が詰まった曲だから、大舞台で歌うのにふさわしいと思う」「みんな前を向いているのが伝わってくる」といった声があがっている。

 King & Princeといえば、7日にフジテレビ系大型音楽特番『2022 FNS歌謡祭』第一夜で、同じくRIEHATAが超高難度ダンスを振り付けた「ツキヨミ」を披露。激しいダンスをぴたりと合わせた圧巻のパフォーマンスとなり、TRFのSAMを始め、DA PUMPのYORI、GENARATIONS from EXILE TRIBEの中務裕太らがSNS等で口々に絶賛するなど、一般の視聴者からダンスのプロまでうならせた。

 「ichiban」もまたその高い難易度から、TikTokで「踊ってみた」動画が盛り上がり、佐野勇斗、INIの木村柾哉と田島将吾、BE:FIRSTのSOTA、MANATO、RYUHEIの3人、Da-iCEの花村想太と和田颯、AKB48の本田仁美、モーニング娘。’22の加賀楓らさまざまな顔ぶれが挑戦。こうした反響の大きさもあって、TikTokでの総再生回数は11億回を突破している。『紅白』という華やかな舞台にもっともふさわしい楽曲といえるのかもしれない。多くの人が視聴する『紅白』で圧倒的なダンスを見せつければ、世間のKing & Princeへのイメージは大きく変わるだろう。グループの空中分解を惜しむ声が一層集まるのはもちろん、メンバーたちのアーティストとしての評価や今後の活動にも影響が及びそうだ。

 一説には「ichiban」は、平野が今後のKing & PrinceのビジョンをKREVAに詳細に説明して制作されたともいわれ、KREVA自身も楽曲制作のオファーについて「がっつりコンセプトがしっかりあって」「ジャニーさん(故・ジャニー喜多川氏)に『Youたち世界を狙いなよ』って言われて亡くなったっていう。(だから)『絶対に世界に行くんだ』って強い思いもある。『和で、ゴリッゴリのヒップホップでやる』、完全にそれで決まってるんですよ」と6月放送の音楽番組の中で明かしており、「自分の中ではKing & Princeがいつか、あの歌を歌って『本当に一番になった!』みたいになったらいいなってのをイメージして書きました」と曲に込めた思いを語っていた。

 『紅白』出場決定後に永瀬がラジオ番組で「『ichiban』とかやりたいよね」とも話していたことから、メンバーたちに方向性の違いが生じたわけではないと見る向きもある。さらに、同曲は「まだ解決法のない絶望からも引っ張り上げる このダイレクション」「離れ離れ無し 全員連れてく」といった歌詞があることから、ファンから“奇跡”を願う声も多く上がっている。

 いずれにしても、グループやメンバーにとって「ichiban」を披露する『紅白』は大きな意味を持つステージになりそうだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2022/12/23 21:00
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