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「平野紫耀の韓国行き」報道はジャニーズの誘導? 文春砲・ガーシー砲と“情報戦”か

「平野紫耀の韓国行き」報道はジャニーズの誘導? 文春砲・ガーシー砲と“情報戦”かの画像
平野紫耀

 本人たちから自分の言葉で思いや考えを自由に発信できればいいのだが……。

 来年5月にKing & Princeから脱退し、ジャニーズ事務所を退所予定の平野紫耀について、13日に発売された「女性自身」2022年12月27日号(光文社)が、退所後は韓国進出を検討しているようだと報じた。韓国での活動を足がかりに世界進出を狙うというのだが、レコード会社関係者はこの報道に失笑する。

「韓国進出の根拠が、キンプリの『ichiban』『ツキヨミ』の振り付けも担当した世界的ダンサー/振付師のRIEHATAの存在と、2020年の主演ドラマ『未満警察 ミッドナイトランナー』(日本テレビ系)が韓国ドラマのリメイクだったことの2点だったので、驚きました(笑)。ダンサーは横の連帯が強く、『あいつがすごい』という話はすぐに仲間内に広がるもの。芸能活動前からダンスをやっていた平野もそうした“ダンサー気質”は強く、2019年にLAに一週間滞在した際に、平野が大ファンだという人気ダンサー/振付師のメルヴィン・ティムティムのレッスンを受け、昨年発売の『Magic Touch』の振り付けをお願いしたのもそうした面が現れているでしょう。記事ではRIEHATAの影響で平野が韓国に強い興味を持ったとしていますが、ティムティムもK-POPアイドルと絡んでますし、そもそも“ダンサー”ならダンス技術の高いアイドルも多いK-POPに注目していない人を探すほうが難しいのでは。

 それに平野はまもなく26歳で、英語は海外進出に向けて勉強してきたものの、韓国語はできない。今から韓国に渡って向こうの芸能事務所の門を叩くいうのは現実的でないことは本人もわかるのでは。それこそRIEHATAらダンサー仲間を通じて、K-POPシステムの過酷なスケジュールとトレーニングについては聞いているはずでしょう」

 まるで一部ファンの妄想のような「韓国進出説」だが、これを報じたのが「女性自身」というところがポイントだと芸能記者は明かす。

「ジャニーズのタレントが頻繁に登場し、ジャニーズ情報専用のSNSアカウントまである『女性自身』は当然、ジャニーズ事務所との関係が強い。実際、今回のキンプリメンバー3人の脱退・退所の発表前は、インタビューや、“平野のCMがかわいいと話題”といった記事ばかりが掲載されていた。しかし発表後は明らかに平野ら脱退メンバーに対する風向きが変わっている。残留する永瀬廉については、関ジャニ∞・大倉忠義の影響で“キンプリを守る”選択を取ったという美談的な記事が出ているのとは実に対照的」

 傍目にも根拠が薄いように見える平野のこうした記事が出たのは、「文春砲やガーシー砲の影響では」(同・芸能記者)という。

 「週刊文春」(文藝春秋)は11月17日号(11月10日発売)で、〈キンプリ滝沢秀明を壊した ジュリー社長“冷血支配”〉とする記事を掲載。藤島ジュリー景子社長によるKing & Princeの冷遇などが伝えられ、同誌発売日にジャニーズ事務所が「事実と全く異なる虚偽の内容を多々含む記事であり、法的措置を検討しております」とのコメントを発表したことも話題になった。

 ジャニーズ事務所側からの事実上の“威嚇”だが、「文春」は以降もジャニーズにとっては“不都合”な記事を掲載し続けている。そして9日発売の12月15日号では、ジャニー喜多川氏が亡くなり、ジュリー社長の代になってからKing & Princeの冷遇が始まったと改めて指摘。Snow Manら他のグループは海外でのステージの経験もあるが、King & Princeに限っては「海外公演ゼロ」であること、ジャニーズ伝統の舞台『DREAM BOYS』について、King & Princeの岸優太と神宮寺勇太が主演した年のものはDVD化されていないことなどを、その例として挙げている。

「さらに『文春』側が今月5日に、岸・神宮寺主演の『DREAM BOYS』や、今年行われたキンプリのドームツアーのDVD化についてジャニーズ事務所に質問すると、回答は控えるとしたものの、翌6日朝にドームツアーのBlu-ray・DVD発売が発表されたことで、ファンの事務所への疑念が高まることに。もっとも、ドームツアーのBD・DVDについてはかなり豪華な内容が予定されているので、もともと制作はされていたものの、キンプリの分裂劇を受けて発売元のユニバーサル側が発表タイミングを調整中だったところを、『文春』につつかれて公にした形ではないかと思われる」(同・芸能記者)

 そしてここにきて、“暴露”の矛先をジャニーズに向け始めているガーシーこと東谷義和氏も、平野が事務所内でいかに冷遇を受けてきたかを語り、注目されている。

「平野はジャニーズ事務所にとって『やっと現れた新世代のスター』であるにもかかわらず、その割に仕事が少ないと指摘し、その背景に冷遇があったとコメント。その例として、平野への広告オファーは殺到していたが、事務所がなぜか返答を保留し、引き伸ばした上で“ジュリー派”の別のタレントではどうかと逆提案していると語り、平野の退所理由はジュリー社長との確執が最大の原因としている。『文春』もジュリー社長がすべての問題の根幹であるかのように報じており、事務所側も頭が痛いようだ。先の『女性自身』のような記事は、平野がわがままで退所を決め、国内に見切りをつけたというイメージをつけようとする“印象操作”の可能性もある」(同)

 御用メディアと、文春&ガーシー砲の“情報戦”は今後も続きそうだ。そして振り回されるのはファンばかり……となるのだろうか。

与良天悟(芸能ライター)

1984年、千葉県出身のウェブメディア編集者。某カルチャー系メディアで音楽や演劇を中心にインタビューなどを担当するほか、フリーで地元千葉県の企業の記事なども請け負っている。

よらてんご

最終更新:2022/12/14 13:00
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