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『笑ってはいけない』来年も中止なら…『ガキ使』打ち切りで日テレ“ダウンタウン離れ”か

『笑ってはいけない』来年も中止なら…『ガキ使』打ち切りで日テレ“ダウンタウン離れ”かの画像
ダウンタウン(写真/Getty Imagesより)

 今年の大みそか特番といえば、『NHK紅白歌合戦』は露骨な若者層狙いがアダとなってか「#紅白見ない」がトレンド入りする事態に発展したことが話題だが、かといって裏番組に視聴者が流れるのかといえば……。

 日本テレビは今年の大みそか特番として、『笑って年越し!世代対決 昭和芸人 vs 平成・令和芸人』を放送することを発表した。昨年は18:30からの6時間生放送で『笑って年越したい!笑う大晦日』が届けられたが、今回の『笑って年越し!』は17時から7時間半の生放送と拡大。今回は「昭和芸人」と「平成・令和芸人」によるネタバトルをコンセプトとしており、メインMCを東野幸治とナインティナインが務め、昭和チームのキャプテンに出川哲朗とフットボールアワー・後藤輝基、平成・令和チームのキャプテンをかまいたちが担当する。ナインティナイン、後藤、かまいたちの山内健司は昨年から続投となる。

 日テレの大みそか特番といえば、1989年から続く長寿番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』から派生した『笑ってはいけない』シリーズが2006年から15年にわたって年末の風物詩として君臨していた。しかし昨年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により休止となり、今年は復活を期待する声も上がったが、やはり休止は続いた。

 『笑ってはいけない』シリーズはマンネリ化との指摘もあったものの毎年高視聴率を記録しており、2020年も、18:30~21:00の第1部が17.6%、21:00~翌0:30の第2部が14.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)となり、『紅白』の裏番組として11年連続で民放首位となった。しかし昨年の『笑って年越したい!』はというと、第1部が7.2%、第2部が5.6%という惨憺たる結果に。

 今年も『笑ってはいけない』が放送されないことに、ネット上では「さらに視聴率が下落するだろうな」「大晦日に見たいのはそれじゃない」「やっぱりダウンタウンが見たかった」といった声が飛び交っている。ダウンタウンの松本人志がTwitterで「え!笑ってはいけない今年ないの?」と驚いたフリをすると、嘆く声が相次いだ。

「『笑ってはいけない』が放送されない表向きの理由は、コロナ禍で思うような企画ができないから、ということになっています。しかし内情を言えば、2020年にアンジャッシュ渡部建の出演予定といった内部情報が事前に漏洩されたことで、ダウンタウンサイドが大激怒。日本テレビに不信感を持ったことで、局との関係性がこじれていることも大きい」(テレビ関係者)

 そんななか、日本テレビも大きな決断をしたという。制作会社スタッフが耳打ちする。

「日本テレビとしては、なんとしても『笑ってはいけない』を復活させたいのが本音です。視聴率が取れるということだけでなく、Huluでの配信も絶好調、子会社のバップが発売するDVDは億単位の売り上げが見込めますからね。しかし、いつまでもダウンタウンに頼っているわけにもいきませんし、さすがに同じ番組が3年連続休止となれば、“終了”とするしかない。ただ、その場合は『ガキ使』のレギュラー放送もあわせて終了となるのが既定路線。かつては人気番組だった『ガキ使』も今では世帯視聴率は3%台と低迷し、コア視聴率(13~49歳の個人視聴率)もほとんど1%台と厳しい。もはや『笑ってはいけない』シリーズを放送するためだけに“延命”しているような状況ですから、来年も放送されないようなら『ガキ使』終了、ひいては日本テレビの“ダウンタウン離れ”が加速することになりそうです」

 とはいえ、「ダウンタウンの代わり」が務まる人材はそうそういない。『笑ってはいけない』シリーズが完全終了となれば、日本人の大みそかの風習は「テレビを観ない」が主流になるという結果となっていくのかもしれない。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2022/11/29 08:00
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