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TVerドラマ人気ランキング

『silent』6連覇、『クロサギ』は2位をキープ…TVerドラマ人気ランキング

『silent』6連覇、『クロサギ』は2位をキープ…TVerドラマ人気ランキングの画像1
『silent』(フジテレビ総合エンタメメディア「フジテレビュー!!」より)

 在京民放キー局5社を中心として2015年10月に始まったTVer。参加局、取り扱う番組も増え、2022年3月には月間動画再生数が歴代最高となる2.5億回を突破し、2022年7月にはアプリ累計ダウンロード数が5000万を超えるなど、もはや定番のサービスとなった。今や「見逃し配信」は当たり前となったが、やはりTVerではドラマが圧倒的に見られており、ドラマの見逃し配信需要がこのサービスを牽引していると言えるだろう。

 しかしTVerにおける再生回数は基本的に非公表で、期ごとの番組再生数ランキングなどで一部が明らかになるか、あるいは新記録を打ち立てた時などに番組側が発表する程度。そのため、視聴率をもって番組が語られてしまう状況が長らく続いている。

 そこで、TVerの総合ランキングを定点観測することで、視聴率とは違ったドラマ人気をある程度は可視化できるのではないか、と考えたのが本企画だ。総合ランキングでの順位に対しポイントを付け、合計した結果から日刊サイゾー独自の「TVerドラマ人気ランキング」をご用意した。今週は11月12日(土)~11月18日(金)までを観測(1日2回、決まった時間にTVer総合ランキングをチェック)した結果をお伝えする。

『silent』6連覇! 『城塚翡翠』“最終回”でやや浮上、『恋と弾丸』は急落

 今回の結果は以下のとおり。

『silent』6連覇、『クロサギ』は2位をキープ…TVerドラマ人気ランキングの画像2

 川口春奈×目黒蓮のフジ木曜劇場『silent』の独走態勢が脅かされることはなく、これで6週連続の1位。見逃し配信は最新話+第1話~第3話までとなったが、今度はTVer独占で主演の川口春奈が舞台裏を明かす「ドキュメンタリー」映像を公開することが決定、第1弾となる「第1章~紬から見る“silent”~」が第7話放送の17日のあさに配信されており、次週ふたたびポイントが爆発しそうだ。次週はサッカーワールドカップ中継のため放送休止で、第8話は12月1日まで待つことになるが、このドキュメンタリーは全3弾で、11月24日、12月1日と毎週公開されていくため、休止期間も再生数を伸ばすことになりそうだ。

 トップ4は『silent』『クロサギ』『エルピス—希望、あるいは災い—』『PICU 小児集中治療室』の4作で固まりそうと前回書いたが、2位争いは平野紫耀主演の金曜ドラマ『クロサギ』が再び制し、順位もこのままで推移した。『クロサギ』が先週とほぼ変わらないポイントだったのに対し、『エルピス』はややポイントを落としており、この順位で固定するかもしれない。

 今週気になったのは、本人気ランキングで前週5位まで伸びた古川雄大×馬場ふみかのMBSドラマ特区『恋と弾丸』の急落。100ポイント以上下げて今週12位と大幅ダウンとなった。TVer総合ランキングの推移を見てみると、前週はトップ5滞在期間は3日、トップ10は4日あったが、今週はトップ5は1日、トップ10も2日と勢いを失っている。今期は深夜ドラマにTVerで気を吐く作品が少ないが、今週は全体的に深夜ドラマが落ち込んだ印象もある。

 『恋と弾丸』の急落にともない、ほぼポイントに変動のなかった山崎賢人主演のTBS日曜劇場『アトムの童』がトップ5に返り咲き。山田涼介主演の水曜ドラマ『親愛なる僕へ殺意をこめて』もポイントに変動がなかったが、今週はわずかに『アトムの童』が上回り、『親愛なる僕へ殺意をこめて』を6位に抑えて5位にのぼった。

 逆転劇でいうと、岡田将生主演の木曜ドラマ『ザ・トラベルナース』は視聴率は好調なもののTVerで陰りが見え始め、玉森裕太主演の土曜ドラマ『祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録』に1ポイント差という僅差ながら逆転されることに。

 『ザ・トラベルナース』『ファーストペンギン!』『恋と弾丸』など、前週からの落ち込みが目立つ作品が多い週だったが、その中で逆に勢いを増したのが清原果耶主演の『霊媒探偵・城塚翡翠』。第5話でまさかの最終回という異例の手法で注目を集めた結果か、前週にくらべて30ポイント以上伸ばし、久々にトップ10入りした。視聴率では残念ながら微増という程度だったが、配信では第1話~第4話をかなり限られた短い期間ではあったが再配信するなどした効果が出た印象だ。過去エピソードの見逃し配信期間がもっと長ければ(せめて1週間)もう少しポイントが伸びたのではないかという気もする。

 なお『霊媒探偵・城塚翡翠』はこれで完結し、次週からは『invert 城塚翡翠 倒叙集』へとリニューアルされるが、この“劇薬”が本当に効果があったかは、『invert』の評価次第となるだろう。上質なミステリー作品だけにもっと注目されてほしいところだが……。

〈前回のランキングはこちら〉

新城優征(ライター)

ドラマ・映画好きの男性ライター。俳優インタビュー、Netflix配信の海外ドラマの取材経験などもあり。

しんじょうゆうせい

最終更新:2022/12/16 17:01
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