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「ガ―シーがモデル?」平野紫耀『クロサギ』第2話の「出会わせ屋」詐欺にネット上がざわざわ

「ガ―シーがモデル?」平野紫耀『クロサギ』第2話の「出会わせ屋」詐欺にネット上がざわざわの画像
『クロサギ』Paravi配信ページより

 10月28日に放送されたTBS系金曜ドラマ『クロサギ』第2話の内容がネット上で話題となった。

 King & Prince・平野紫耀が主演を務める本作は、詐欺によって家族を失った主人公・黒崎高志郎(平野)が、詐欺師だけをターゲットとする詐欺師「クロサギ」となり、かたきとなる詐欺師を探し出し、復讐しようとするサスペンスドラマ。

 第2話で黒崎のターゲットになったのは、“好きな人と出会わせる”という「出会わせ屋」で詐欺を働く探偵の川中幹夫(新納慎也)。元は芸能プロダクションにいたため、芸能界には特別なコネクションがあると謳い、「そんなに売れてない芸能人」なら実際に会わせてやることもあるが、多くは依頼人を騙し、金だけを奪う詐欺となっているという。とある男性グループに夢中の女性・江本美知留(八木莉可子)が騙し取られた200万円を取り返すため、黒崎は芸能界にコネのある大手調査会社の社員を装って川中に接近し……という内容だった。

 この「芸能人と会わせてやる」詐欺について、ネット上では「クロサギ第2話すごく面白かったけど、めちゃくちゃガーシーで笑ってしまった」「クロサギ、BTS会わせる詐欺してたガーシーも喰ってくれないかなあ」とのコメントが飛び交った。

「ガ―シー砲で世間を震撼させてきた参議院議員の東谷義和氏ですが、暴露系YouTuberとなったそもそものきっかけが、人気YouTuberのヒカルのチャンネルで製品を宣伝するという名目で詐欺行為をしているとして、昨年12月にヒカルから実名で『詐欺師』と告発されたこと。ちょうど同じ時期には“BTSに会わせる詐欺”で複数の女性から金銭をだまし取っているとも告発され、『週刊文春』(文藝春秋)では『被害総額は数千万円』などと報じられており、この事件を思い出した人も多かったのでしょう」(芸能ライター)

 山下智久主演で2006年にドラマ化、2008年に映画化もされた『クロサギ』は、元は2003年から2008年まで「週刊ヤングサンデー」(小学館)に連載されていた同名マンガ。その後、『新クロサギ』『クロサギ再起動』などの形で連載が続いており、時代に沿った多種多様な詐欺が取り上げられている。第2話で取り上げられた「出会い工作詐欺」も、2011年に発売された『新クロサギ』11巻に掲載されているエピソードだ。

「10年以上前のストーリーですが、被害者がアイドルへの“推し活”を語ったり、現代的な内容にうまくアップデートされていて、まったく古さを感じさせません。第1話でのセミナー詐欺では仮装通貨も登場していましたし、細部は令和的に変えているのが効いてるんですよね。それにしても、マンガ原案の夏原武氏も『ジャニーズのアイドル主演でこのネタをよくやったな』と触れていたように、平野演じる黒崎に、『多分、推しの彼には江本さんの思いは一生伝わらない』と被害者に向けて言わせたのは驚きました。すぐその後にちゃんと『すごいことじゃん。その人が幸せになれば自分も幸せになる。そんな存在がいるなんて』『推しの彼は江本さんたちの幸せのために頑張ってるんでしょ』とフォローはしてましたけどね」(ドラマ評論家)

 今作の脚本は、山下版に引き続き篠﨑絵里子氏が担当している。

「平野演じる黒崎は、山下版と違って、ダークな一匹狼の雰囲気を出しながらも、実は優しいという部分がわかりやすく描かれています。自分はあんなに苦しい過去があるのに、騙された人の気持ちまでなんだかんだすくいあげてくれる。もう騙されないように、という説教と共に、君は悪くないと優しい言葉で包んでくれる。平野さんのハスキーで落ち着いた声のトーンに、このキャラ造形が合ってるんですよね。そうした細やかな変更も、ドラマの高評価につながっていると思われます」(同)

 さて、次週はどんな詐欺師が平野に食われるのか。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2022/11/04 07:00
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