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『silent』と目黒蓮の影響絶大? テレビ各局で「来年は泣けるドラマを作れ!」の大騒動

『silent』と目黒蓮の影響絶大?  テレビ各局で「来年は泣けるドラマを作れ!」の大騒動の画像1
フジテレビ『silent』オフィシャルサイトより

 11月3日に第5話の放送を迎える、川口春奈、目黒蓮ら出演のドラマ『silent』(フジテレビ系)。同作は、テレビドラマ業界の“今後の動向”に影響を及ぼすほどの反響だという。

 『silent』第4話は、日本シリーズ第5戦の放送が長引いたことで90分繰り下げの23時30分からの放送となってしまったことで、世帯平均視聴率は5.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)となってしまった。しかし、動画配信サービスTVerでは、動画配信サービスTVerでは、第2話の視聴回数が489万再生を記録し、過去に配信された民放全ドラマにおいて歴代最高を記録。今後も500万再生を超えることが予想されており、ドラマの“数字”は視聴率だけでは測れない時代の流れを如実に示している。

「『silent』はフジテレビの見逃し配信でも大ヒットしていて、テレビをリアルタイムで視聴する習慣のない若年層にも注目が広がっていることが予想されます。放送日にはTwitterのトレンドランキングで番組に関するキーワードが1位になることもあり、今後のストーリー展開の考察なども多く行われていますね。

 もちろんリアルタイムでも話題で、日本シリーズの影響で90分の繰り下げ放送となった10月27日放送の第4話については、Twitterでは『プロ野球やめて』などと書き込まれ、大きな論争が巻き起こりました。さまざまな意味で注目を集めている『silent』ですが、これは本格的なラブストーリーとしてはめずらしい現象で、広告代理店からも大きな評価を受けています」(民放関係者)

 『silent』のストーリーを簡単に紹介すると、主人公・青羽紬(川口春奈)が、突然の破局をした元カレの佐倉想(Snow Man・目黒蓮)と8年ぶりに街で偶然再会。しかし、想は難病によって耳が聞こえない状態となっていた。現在、紬は想の親友だった戸川湊斗(鈴鹿央士)と結婚を前提に交際していて、複雑に3人の感情が入り交じる切ないラブストーリー……という内容だ。

「耳が聞こえない想の障がいを題材に、当事者の苦悩や、健常者とは異なる生活を送っていることも丁寧に描いている。圧巻だったのは、想と湊斗が久しぶりの対面をしたシーン。BGMもセリフも消して無音にし、耳の聞こえない想の静寂の世界を演出しました。感動の押し売りではなく、病気についてもしっかりと考えさせるようなドラマとなっています。脚本は、若手の注目株となる29歳の生方美久氏が担当。大学の医学部保健学科を卒業し、医療機関で看護師をしていた異色の経歴の持ち主です」(同上)

 さらに、演技派の川口春奈を中心とする俳優陣の演技も好評だ。

「川口は女性の揺れ動く心を見事に表現している。また、目黒は戸惑いながらも前を向いて生きる想を鮮烈に演じています。やさしい眼差しが魅力の鈴鹿も、親友と彼女の間で翻弄されながらも、2人の幸せを願う湊斗がハマり役。3人の若手俳優陣が、難しいドラマをしっかりと作り上げています。特に鈴鹿が演じる湊斗は、もっとも重要なキーパーソンとして、序盤の展開を面白くしています」(スポーツ紙記者)

 爽やかな感動を視聴者に与え続けている『silent』。今後の展開も目が離せないが、これを受けて民放各局では、来年のドラマ編成において「“感動”を最優先にしろ」との号令がかかっているという。

「10月からスタートしたNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』も、幼少期の主人公・舞を天才子役の浅田芭路が演じて大きな感動を与え、序盤から“神ドラマ”と評判です。今秋のドラマ界の話題をさらっている『silent』と『舞いあがれ!』2作の影響力は大きい。民放各局では、まだ変更が間に合う来年の夏ドラマは『泣ける作品にしろ!』との号令が飛び交っています」(民放関係者)

 『silent』でも飛躍を見せる目黒蓮だが、今後は『舞いあがれ!』にも重要な役で登場する。話題の2作に出演する目黒を「なんとしても主役で抑えろ」という声も大きくなっているようだ。

「目黒は端正な顔立ちをしていますが、『silent』では、どこか弱々しい想を演じている。一方、『舞いあがれ!』で演じる柏木弘明は、エリートのお坊ちゃんで完璧主義者という想とは真逆の役どころ。どんな役でも演じられる“カメレオン俳優”として、ドラマ関係者の間でも人気が急上昇中です。しかも、もっとも勢いのあるSnow Manのメンバーですから、各局が欲しい人材なんですよ」(同上)

 来年のドラマのトレンドを占うと、目黒蓮の主演作がスタートすること、そして『silent』や『舞いあがれ!』を真似したような感動作が多数制作される、ということだ。

小林真一(フリーライター)

テレビ局勤務を経て、フリーライターに。過去の仕事から、ジャニーズやアイドルの裏側に精通している。

こばやししんいち

最終更新:2022/11/03 02:24
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