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フジテレビ、『ポップUP!』終了で急きょの新番組発表も…視聴率争奪戦には加われず?

フジテレビ、『ポップUP!』終了で急きょの新番組発表も…視聴率争奪戦には加われず?の画像
『ポップUP!』公式サイトより

 フジテレビが今年4月にスタートさせたばかりの昼の帯番組『ポップUP!』が、早くも年内に放送終了することが決定。来年1月から新番組『ぽかぽか』をスタートさせることが9月28日に同局から発表された。

 発表によると、『笑っていいとも!』(1982年~2014年)、『バイキング』(2014年~2020年)を手がけてきたフジテレビのバラエティ制作陣が結集してつくる「平日お昼の生バラエティ」となり、「みんなの“楽しい”が集まる場所」を合言葉にするという。

 新番組『ぽかぽか』のMCを務めるのは、お笑いコンビ・ハライチの岩井勇気と澤部佑、そしてフリーアナウンサー・神田愛花の3人。『ポップUP!』はMCが日替わりだが、『ぽかぽか』ではこの3人が全曜日に登場する。

「現在の『ポップUP!』はこのところ、連日1%台という視聴率で、テレビ東京の『昼めし旅~あなたのご飯見せてください~』にすら負けている状態。フジはいろいろテコ入れを模索していたようで、当初は『バイキング』のように中長期的に構えていたようだが、6月末に共同テレビジョン社長だった港浩一氏がフジテレビの社長に就任。“フジテレビルネサンス”を掲げ、視聴率3冠王だった時代のフジテレビを取り戻すと檄を飛ばしていたが、その流れで打ち切りが決まったようだ。残すところ3カ月だが、打ち切りが決まってしまっただけに、制作現場の雰囲気も最悪でしょう」(テレビ局関係者)

 ただでさえ『ポップUP!』は、番組立ち上げから尽力していた女性チーフプロデューサーが放送開始まであと2カ月もないというタイミングで突然休養。さらに、代わってチーフプロデューサーの任に就いた男性によるパワハラによって制作会社社員が自殺未遂を起こしたなどと一部で報じられるなど、裏側ではバタバタが続いていた。番組を一新させるというのはフジにとっても必要な措置だったのかもしれない。

 しかし、新番組『ぽかぽか』で『ポップUP!』の低視聴率を挽回できるかというと、疑問が残るところだ。

 もともと、『ポップUP!』の視聴率低迷の原因は、坂上忍がMCを務めた前番組『バイキングMORE』からの大幅な路線変更が原因だったという。

「『バイキング』のタイトルで2014年4月にスタートし、当初はロケ企画などが売りだったが、視聴率が低迷。テコ入れを何度も図り、坂上の提案で取り入れた討論スタイルが好評となり、2016年度から『生ホンネトークバラエティ』と銘打って討論スタイルを番組の軸としたところ、他局と張り合えるぐらいまで視聴率が回復した。これに気をよくしたフジは、2020年秋から、直後に放送していた『直撃LIVE グッディ!』を終了させ、放送時間を拡大し『バイキングMORE』にリニューアル。しかし、坂上が動物愛護の活動などに注力するため降板を申し出て、番組が終了することになってしまった。

 『バイキング』~『バイキングMORE』は終盤、内容が虚偽だと指摘される放送も増えるなど批判も増えたことから新番組となる『ポップUP!』では一転して脱ワイドショーを図ったが、初日の視聴率は3.2%と、『バイキング』の初回6.3%を大幅に下回る結果に。さらに翌日以降は2%台に突入と、視聴者がどんどん離れてしまい、あっという間に連日1%台を記録。CMスポンサー各社からもクレームが入るようになっていたようだ」(芸能記者)

 結果、フジテレビはまったく他局と張り合えなくなってしまった。

「このところ、民放キー局はどこも昼の時間帯の視聴率はふるわないが、現状ではテレビ朝日がトップで、日本テレビとTBSが2番手争い。フジは“視聴率争奪戦”では他局と同じ土俵にすら立てていない。にもかかわらず新番組が発表されたが、新MCの顔触れはハライチと神田愛花アナ。オファーを受けたとしても低視聴率の時間帯だけに、よほど受けてくれる芸能人がいなかったことが浮き彫りになってしまったが、もはや打つ手がなくなった」(同)

 MCに選ばれた3人と制作サイドはかなりのプレッシャーを背負わされているはずだ。かつての『笑っていいとも!』的な路線を目指すと見られる『ぽかぽか』だが、今度は長続きするだろうか。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2023/01/08 13:31
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