夏ドラマNo.1『石子と羽男』有村架純“石子”のその後が明らかに! 司法試験の結果は…
#石子と羽男
今期夏ドラマを代表する人気作といえば、やはりTBS系金曜ドラマ『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』だろう。
9月16日に最終回を迎え、世帯視聴率は全話平均7.3%と決して良いものではなかったが、TVerでの再生回数は圧倒的。TVer総合ランキングを定点観測し、順位を独自にポイント化している本サイトの「TVerドラマ人気ランキング」では第9話まで9週連続で1位を制する独走態勢で、全話平均ポイントでも首位をキープしている。また、オリコンによる最新の「ドラマ満足度ランキング」でも第8話まで8週連続で1位となっており、この夏の覇権ドラマであることは疑いようがない。
最終話も、弱者への暖かな視線をユーモアや軽妙さとともに届ける『石子と羽男』らしさに溢れた、晴れやかなエンディングを迎えたが、同時に「石羽ロス」も続出しているようだ。来年2月10日にはBlu-ray&DVDが発売予定だが、まだ5カ月近くもある。だが、そんな『石子と羽男』ファンに朗報があった。
10月上旬にはメモリアルブックの発売もあるが、10月1日からはParavi限定でオリジナル・ディレクターズカット版の配信がスタート。どのような違いがあるか、具体的なことはまだ明かされていないが、『石子と羽男』の物語を振り返りつ、テレビ放送版との差異を楽しむのも一興だろう。
さらにParaviでは、蕎麦屋「そば処 塩崎」の店員「塩介」こと塩崎啓介(おいでやす小田)と、その常連客で東京大学法学部の学生「甘実」こと甘露果也実(乃木坂46・久保史緒里)のオリジナルストーリー『塩介と甘実―蕎麦ができるまで探偵―』が独占配信中。第3話には赤楚衛二演じる大庭蒼生も登場したが、最終話には有村架純と中村倫也が演じる「石子」と「羽男」が登場し、本編最終話の「その後」が描かれている。
※以降、『塩介と甘実』のネタバレが含まれます
『塩介と甘実』は、石子と羽男がさまざまなトラブルを解決している姿にひそかに憧れている塩介が、「裏メニュー」として店の客が抱えているトラブルを蕎麦ができるまでに推理で解決しようとする物語で、的外れな「クソ推理」と薄っぺらい「クソ発言」を繰り広げる塩介に対し、常連客の甘実が“相棒”として毒舌ながら的確な推理とツッコミを見せる会話劇だ。
第5話ラストでは、弁護士を目指している甘実がカナダに留学。最終話となる第6話は、その「1年とちょっと」後が描かれている。甘実なしではトラブル解決はできないと悟った塩介は裏メニューを封印していたものの、幼なじみの國枝律奈(馬場園梓)が強引に注文。困り果てる塩介だが、そこに甘実がやってきて見事に解決する。
一件落着というところに石子から塩介のもとに電話が。「塩崎さん、明日、お店って貸し切りできますか?」「実はご報告がありまして……」という言葉に「報告? まさかあのイケメンくんと?」「あかん。硝子ちゃん、結婚はまだ早いと思うよ!」「だいたいああいう子犬系彼氏は頼りにならんし……!」と、石子が大庭と結婚するものと勘違い。呆れる石子と羽男だったが、石子はわめく塩介の言葉を遮りながら「弁護士になります! 司法試験、合格しました」と笑顔で報告する。「困っている人の力になりたい。そんな思いがあったから、私も新しい芽を出すことができました」という石子の言葉を聞き、塩介も裏メニューを復活させ、甘実とのコンビも復活となるのだった――。
第3話では大庭が相談者として登場し、塩介と甘実のコンビと絡んだが、第6話の石子と羽男は潮法律事務所から電話をするという形の“特別出演”といったところ。とはいえ、本編のその後が語られるのは『石子と羽男』ファンにはたまらないサービスだろう。5回までしか受験できない司法試験に4回落ち、“がけっぷち”だった石子だが、羽男に差し出された「傘」によって一歩踏み出すところまで本編ラストで描かれていたが、やはり合格できたのだ。そして何より、塩介の言葉からすれば、石子と大庭の交際も順調なのだろう。
塩介が裏メニュー復活を決意した際、甘実に「もうやめたのでは?」と言われて、「やめるの、や~めた!」と返すのもニヤリとさせられた。最後の司法試験に挑戦することを羽男に打ち明けた際に石子が口にした「自分から諦めるのは、もうやめます」という本編のセリフを意識したものだろう。塩介と甘実の裏メニューも、いつか誰かにとってのささやかな傘になるに違いない。
本編放送終了後、中村倫也は「どこかの爆食の街で、彼らはこれからも生き続けます」とツイートしていたが、またそんな彼らに再会できる日が来ることを静かに祈りたい。
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