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竹内力、“テレビから消えた時代”あっても「カネならある」と豪語する収入源と経営センス

竹内力、“テレビから消えた時代”あっても「カネならある」と豪語する収入源と経営センスの画像
竹内力「エンジェル・キッス -Night Remix-」(竹内力 【あたおかチャンネル】より)

 俳優の竹内力が、都内一等地にある総床面積414平米の大豪邸を売りに出していることを、「フラッシュ」9月27日・10月4日合併号(光文社)が報じた。

 同誌が直撃したところ、竹内は「カネならあるよ。説明するから後日来てくれ」と言って、実際に後日、不動産会社への売却はすでに済んでおり、次の住人はまだ決まっていないものの、7億円以上で売れたと説明したという。

 元は大使館だというこの家は、改装費用と購入費用を合わせると12億円近く、自身も思い入れは強いようだが、妻との2人暮らしの竹内にとって、「少なく見積もっても7LLLDK」とあまりに広すぎる上に、3階建てだがエレベーターもなく、とにかく不便なのだとか。実際に使っている部屋も2~3部屋しかないことから、10年ほど前から売却を考えていたという。

 また、アクションの仕事への影響を恐れてこれまで公表してこなかったものの、31歳の時に撮影で大怪我を負い、現在も後遺症がのこっており、周囲からも移住を勧められたのをきっかけにタワーマンションに引っ越したとのこと。現在58歳の竹内は「自分がいつまで元気に動けるかわからないわけだから。言ってしまえば、“終活”の一種だな」と説明したそうだ。

 14日に都内で行われたイベントに出席した際も、報道陣から豪邸売却報道について聞かれ、「リビングが多くて、トイレが5つ、風呂が5つ。気を遣って、きょうはこっち、明日はこっち……みたいな。25年も住んでいたらね面倒くさくなってくる」と冗談交じりに語っていた。

「竹内が“Vシネマの帝王”として活躍していたのも今や昔の話。Vシネマは凋落の一途で、細々と続いてはいるものの、予算規模も作品数も全盛期とは比べものにならない。それだけに、どこに大豪邸を購入する金があるのかと不思議に思った人もいるかもしれません。しかし購入したのは90年代末で、90年代といえばVシネマが映画以上の数を製作されていた全盛期。当時のバブリーなVシネマの裏側を知れば、大豪邸を購入でできたのも納得できる」(テレビ局関係者)

 大分出身で高校卒業後は銀行に就職した竹内だが、上京後にスカウトされて芸能界入り。フジテレビ系の大ヒットドラマ『101回目のプロポーズ』(1991年)にさわやかなバイオリニストの役で出演するなどしていたが、1997年にRIKIプロジェクトを設立して独立すると、テレビドラマからは10年近く遠ざかることに。

「銀行員時代もリーゼントを貫いていたというから、もともと“爽やかイケメン”売りにストレスを感じていたようだ。テレビドラマの仕事を淡々とこなす一方、映画では90年代からヤクザ、チンピラ、アウトローなどの役を次々と演じ、次第にVシネマの帝王として新たな道を進んだ。特に1992年にドラマ版から始まった竹内主演の『難波金融伝・ミナミの帝王』シリーズは2007年まで続き、以降は千原ジュニアらに引き継がれたが、今でも竹内の代表作として記憶されるところ。当時、Vシネマはレンタルビデオ店で大人気だったので製作費も潤沢。竹内と同じ時代には、哀川翔の『借王』、清水健太郎の『首領への道』が突出した人気で、この3人がVシネマの帝王として君臨し、主演作のギャラはVシネマでは破格だった。竹内は独立直後の1998年にはVシネマ27本に出演し、年収は2億超え。『ミナミの帝王』の主題歌もヒットし、歌手としての営業もバンバン入っていた」(ベテラン芸能記者)

 Vシネマでの活躍のほか、2007年には「双子の弟」RIKI名義で新たな歌手活動を始め、当時の人気バラエティ『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)に出演するなど、コワモテキャラを逆手に取った笑いに挑戦したことで再注目され、2009年頃からテレビドラマに再び出演するように。「ナインティナインが主演した96年の映画のスピンオフとして吉本興業が製作したVシネ『岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説』(2001年)で竹内は主演したが、コワモテの竹内が15歳を演じるという設定と奇想天外なストーリーなどのコメディ色が大ウケ。3部作の予定が全8作となり、2007年まで続いた。よしもと芸人も多く出演していたため、その縁でバラエティに“発見”されたようだ」(同)という。

 プライベートでは2000年に結婚して1児に恵まれたものの2006年に離婚。2010年に再婚し、再婚相手と大豪邸で暮らしていたが、“Vシネ貯金”を活用して潤っているという。

「RIKIプロジェクトは事務所であると同時に映像制作会社でもあり、自身の主演作やテレビ番組制作も担っていて、近年は映画の制作・製作で活躍。妻夫木聡主演の『ぼくたちの家族』、松山ケンイチ主演の『聖の青春』、オダギリジョー長編映画監督デビュー作『ある船頭の話』、のん主演の『私をくいとめて』など評価の高い作品も数多く手がけており、業界では知らない人はいないだろう。また、キャラクターを生かしたLINEスタンプは第9弾が出るほど好評だし、かつては着ボイスで稼いでいた。最近もVTuberに挑戦したり、ファン向けのライブ配信アプリをリリースしたり、オリジナルグッズを販売したりと、新しいことにも積極的に手を伸ばしており、時代の波を常に意識した経営者感覚は特筆に値する。旧三和銀行(現・三菱UFJ銀行)に勤めていただけあって、もともと頭はキレるのだろう」(同)

 見た目はコワモテで言動は豪快だが、新曲「エンジェル・キッス」ではキュートな顔を見せている竹内。実は相当にクレバーな人物なのだ。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2022/09/19 07:00
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