『相棒』やはりシリーズ終了か…「初代相棒」の復活で有終の美?
#相棒
水谷豊主演の長寿ドラマシリーズ『相棒』(テレビ朝日系)の「season21」が今年10月から2クール放送されることが発表され、合わせて、初代「相棒」だった寺脇康文演じる亀山薫がおよそ14年ぶりに復帰することが明らかになった。
警視庁特命係に所属する杉下右京(水谷豊)とその相棒が繰り広げるこの人気刑事ドラマシリーズ。放送を開始した2000年から現在まで、寺脇を皮切りに、及川光博、成宮寛貴、反町隆史の4人が相棒を歴任した。反町演じる4代目相棒・冠城亘は2015年10月14日放送の「season14」第一話で初登場し、今年3月に終了した「season20」で降板。最終回は「冠城亘最後の事件―特命係との別離」と銘打たれ、華々しく“卒業”した。
5代目相棒をめぐってはさまざまな俳優の名が候補として囁かれてきたが、初代相棒の薫が復活。薫は、2008年12月17日放送の「season7」第9話で、高校時代の友人の遺志を引き継ぐかたちで南アジアの小国・サルウィン(架空の国家)に移住するという決断を取り、シーズン中に卒業。以降、回想シーンなどでの出番はあったものの、主人公の右京が直接連絡を取る、一時帰国した薫と会う、といった描写はなかった。
「寺脇の卒業の背景には、水谷との衝突があったとも言われている。そのため、寺脇演じる薫が登場することはもう二度とないものと思われていたが、ここにきて5代目相棒として復帰。そもそも初代相棒を務めていた時期、寺脇は『王様のブランチ』(TBS系)の初代総合司会を務めるなど、俳優業以外でも多忙だった。しかし、たびたび主演を務めたフジテレビやTBS、テレビ東京の2時間ドラマ枠はこの数年で消滅しており、近年は舞台出演が中心となっていた。今はかつてのようなレギュラーのMC仕事も抱えていないし、スケジュールが調整しやすかったのも大きかったのでは」(芸能記者)
寺脇は、水谷との再タッグについて「役者人生の師匠と言っても過言ではない、水谷豊さん演じる右京さんと、また相棒として、夢の様な時間を共にできることを本当にうれしく思っております」とコメント。水谷も、「亀山くんが帰ってくる。そんな日が来ることを、杉下右京は何度か夢見ていたに違いない。過去に戻るのではなく、新たな未来にまた二人で向かうための再会を、右京は淡々と待っていたに違いない」と歓迎している。
初期からのファンにとっては喜ばしい展開となったが、一方で、シリーズ終了に向けての“条件”がついに整ってしまったとの見方も出ている。
「そもそも、『できれば、ソリ(反町)と一緒に『相棒』を卒業したい』と水谷が漏らしていたと一部で報じられていたが、それでなくても水谷は『相棒』は70歳までと決めていた節があり、来月14日についに70歳の誕生日を迎える。反町の卒業も、『相棒』シリーズのフィナーレを意識した上で考えられたことだろう。そしてそのフィナーレを飾る“最後の相棒”を初代相棒にするというファンサービスでもって、美しく終えたいのではないか。寺脇にとっても、反町が築いた“シリーズ最長相棒”記録となる138話出演をこれで超えることができる。今年3月の『season20』第17話には、六角精児演じる名物キャラ・米沢守の久々の登場も話題になったが、これまでの『相棒』の人気キャラもゲストで総出演していくかたちで華々しい“幕引き”となると見られます」(同)
いずれにせよ、シリーズ終了へのカウントダウンが始まったようだ。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事