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反町隆史の卒業発表で…シリーズ最終章へと着実に近づく『相棒』の今後

反町隆史の卒業発表で…シリーズ最終章へと着実に近づく『相棒』の今後の画像
水谷豊(写真/Getty Imagesより)

 反町隆史が、テレビ朝日系ドラマ『相棒』シリーズを現在出演中の「season20」最終回で卒業することが11月24日に発表された。

 言うまでもなく、主演の水谷豊演じる「特命係」の杉下右京が相棒とともに事件に挑む人気ドラマシリーズの『相棒』。反町演じる冠城 亘(かぶらぎ・わたる)は、2015年10月14日放送の「season14」第一話で初登場し、4代目相棒として活躍。24日放送の今シーズン第7話をもって、右京の相棒として歴代最多出演本数となる125回に到達した。

 今シーズンの撮影開始に先立ち、反町サイドから番組サイドに対し、今シーズンいっぱいでの卒業の意向が示され、双方納得の上で決定したという。

 水谷は、「2人では多くを語っていません。話さなくても思いは充分分かり合っていると思うからです」とコメントを寄せ、「この先、冠城亘では無い役者ソリ(反町の愛称)を見られることもとても楽しみです」とエールを送っている。

「3代目相棒の成宮寛貴さんのこともまるで自分の息子のようにかわいがっていた水谷さんですが、4代目に反町さんを抜擢したところとてもウマが合い、今や家族ぐるみの付き合いをする仲に。しかし、もうすぐ50代に入る反町さんは、いつまでも『相棒』にあぐらをかいていてはいけないという思いから卒業を決断したとか。そうなることが想定内だったからこそ、水谷さんも快く送り出したのでしょう」(テレ朝関係者)

 毎シーズン高視聴率を記録していた『相棒』だが、今シーズンは初回から徐々に数字がダウンし、17日放送の第6話では、反町が相棒となってから過去最低となる平均世帯視聴率11.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)にまで落ち込んでしまった。

「シリーズ20作目ということもあってさすがにマンネリ気味で、ファンもそろそろ飽きてしまったのでしょう。しかし、絶妙なタイミングでの反町の卒業発表で視聴率はV字回復するのでは。これまでの相棒たちは劇場版が1本ずつ製作されたが、反町の2本目は結局なし。とはいえ、作品を重ねるごとにストーリーが難解になっている映画のほうも興行収入が右肩下がり。2008年公開の劇場版第一弾は44.4億円の大ヒットだったのに対し、2017年公開の第四弾ではついに20億円を切ってしまっている。“シリーズ最長相棒”とはいえ、映画で卒業というわけにはいかなかったのでしょう」(芸能記者)

 これまでの報道によれば、水谷は「できれば、ソリと一緒に『相棒』を卒業したい」と周囲に打ち明け、反町との深いきずなをうかがわせていたという。一足先に反町の卒業が発表された形だが、しかしシリーズはやはり終焉に向かっているようだ。

「水谷さんは70歳まで続ける意向だが、来年の7月の誕生日で70歳を迎える。来年3月で今シーズンが終了するまでに、どういう“幕引き”とするのか、入念に検討されるのでは」(同)

 今シーズンがシリーズ最終章となる可能性もありそうだ。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2021/11/26 12:00
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