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『元彼の遺言状』“最強バディ”の絆が深まる有終の美…早くも続編に期待する声も

『元彼の遺言状』“最強バディ”の絆が深まる有終の美…早くも続編に期待する声もの画像
ドラマ公式サイトより

 月9ドラマ『元彼の遺言状』(フジテレビ系)の最終話が6月20日に放送された。前回の第10話でメインとなるストーリーが解決を迎えただけに、どのようにフィニッシュするのか気になるところだったが、最終話は番外編的な内容となった。

 最終話では、晴れて自由の身となった篠田敬太郎(大泉洋)が、夢だったミステリー作家デビューを目指して出版社へ原稿の持ち込みを繰り返しているうち、街で出会った自称編集者の車崎透(阿南健治)から出版の話を持ち掛けられることになる。嬉しいニュースも束の間、篠田が剣持麗子(綾瀬はるか)に作家デビューを報告しようとしたタイミングで、なぜか麗子は「タヒチに行く」と電話で伝えて消えてしまう。

 麗子不在ながら、次々と事件が持ち込まれてくる「暮らしの法律事務所」。さらに麗子は、タヒチではなく警察の留置場にいたことも判明する。実は、篠田に話を持ちかけた車崎は詐欺師で、詐欺を見抜いた麗子に問い詰められた際に「暴力を振るわれた」と訴え、麗子は身柄を拘束されてしまったのだ。しかし、麗子は留置場から篠田にアドバイスを与え続けた上、捜査1課の橘五郎(勝村政信)を味方につけてわずか数日で出所。橘に車崎を逮捕させるという大逆転を見せた。

 大小さまざまな事件が巻き起こった最終話は、主要キャラクターそれぞれがハッピーエンドを迎える展開になったと言える。社交界では名探偵扱いの森川紗英(関水渚)は、大物議員の事務所で起きた“3億円消失事件”に挑む。謎を解いた際には、犯人に推理の腕前を褒められ、「な……何言ってんのよ」と、恒例の照れ隠しのツンデレを炸裂させた。今後も“名探偵”紗英のもとには多くの事件が舞い込むことになる……のかもしれない。ネット上には「褒められて嬉しそうな紗英が最終話も可愛かった」「『何言ってんのよ』の言い方好き」といった“紗英推し”の声が多数寄せられた。

 麗子と篠田といえば、「最強のバディを手に入れた」という意味で幸せになったと言えるのではないか。麗子は最後に篠田が負った300万円の借金を「身内の借金」だと肩代わりしていたことが明らかになり、小説が売れたら印税で返してもらう、と篠田が小説を書き続けるよう背中も押していた。ネット上でも「麗子ちゃん&篠田のコンビ大好き!」「憎まれ口を叩きながらも互いを必要としてるところ良かったな」と好評だ。

 最終話を見終えたネット上の感想では「続編あってほしいな。あのメンバーの空気感すごく好き」「是非続編か劇場版を」と、新たな物語を期待する声が多数寄せられている。過去にも続編や劇場版が実現した月9ドラマは多く、今年は映画版『コンフィデンスマンJP』の新作に、『劇場版ラジエーションハウス』『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』も公開されている。来期の月9ドラマが同じ原作者の作品ということを考えると可能性は十分ありそうだが、はたして『元彼の遺言状』もファンの声に応えることができるのだろうか。今後の続報にも期待したい。

■番組情報
月曜ドラマ『元彼の遺言状』
フジテレビ系毎週月曜21時~
出演:綾瀬はるか、大泉洋、生田斗真、関水渚、森カンナ、笛木優子、要潤、野間口徹、佐戸井けん太、笹野高史、萬田久子、浅野和之 ほか
原作:『元彼の遺言状』『剣持麗子のワンナイト推理』新川帆立(宝島社)
脚本:杉原憲明、小谷暢亮
音楽:川井憲次
プロデューサー:金城綾香、宮﨑暖
演出:鈴木雅之、澤田鎌作、西岡和宏
制作・著作:フジテレビ 第一制作部
公式サイト:fujitv.co.jp/motokare

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東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2022/06/21 14:00
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