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『元彼の遺言状』篠田ついに作家デビュー? “あやしい編集者”は福の神か、それとも…

『元彼の遺言状』篠田ついに作家デビュー? “あやしい編集者”は福の神か、それとも…の画像
ドラマ公式サイトより

 フジテレビ系月9ドラマ『元彼の遺言状』第11話が今夜放送される。弁護士の剣持麗子(綾瀬はるか)が、助手である篠田敬太郎(大泉洋)の冤罪を晴らして一件落着。これにてドラマも閉幕……かと思いきや、物語は「麗子失踪編」へと移っていくことになる。

 次回予告によれば、事務所の主である麗子は「タヒチに旅行に行く」と伝えて消えてしまうという。しかし麗子不在の事務所には、森川紗英(関水渚)や津々井君彦(浅野和之)らが次々とトラブルを持ち込んでくることに。麗子のいない“チーム・麗子”は数々の事件を解決に導くことができるのだろうか。

 篠田にとっては、警察におびえることなく自由に調査できるようになった初の事件と言えるだろう。普段は洞察力の鋭い麗子の影に隠れがちだが、篠田も遭遇した事件を名作ミステリー小説に例える発言をするなど、その知識量は本物だ。ミステリー作家を目指して蓄えてきた豊富な知識をベースとした推理を存分に披露してもらいたい。

 そしてついに篠田がミステリー作家デビューすることになるかもしれない。「十ヶ浜強盗殺人事件」に巻き込まれたことで6年間を“透明人間”として過ごしてきた篠田。しかし逃亡生活の中でも原稿だけは手放さなかったというほど「ミステリー作家になる」夢は篠田にとって大切なものだったのだ。そんな篠田のデビューが本当に決まったとなれば、麗子や紗英も喜んでくれることだろう。

 しかし気になるのは篠田がデビューに至る経緯だ。あらすじによれば、篠田が自身の原稿を出版社に持ち込むものの「中身が古い」とダメ出しをされてしまう。そんな中で偶然出会った編集者・車崎に原稿を見せたところ気に入られ、とんとん拍子にデビューの話が進んでいくことになるようだ。「捨てる神あれば拾う神あり」の王道パターンではあるが、世の中そこまでうまい話が転がっているだろうか。気になるのは、その編集者が「『冤罪事件に巻き込まれた』篠田敬太郎の原稿」だと認識することになるという展開。仮に編集者が原稿の内容ではなく、「篠田のネームバリューがあるから売れる」と判断してデビューを計画していた場合、篠田にとって喜ぶべき話なのかは難しいところだ。

 はたして篠田は無事にミステリー作家としてデビューすることができるのだろうか。また、第10話の最後に「お金が無い」「このままだと事務所がつぶれる」とまで言っていた麗子が突然タヒチに旅立った理由も気になるところだ。最終回となる第11話、麗子と篠田はどういう結末を見せてくれるのだろうか。

■番組情報
月曜ドラマ『元彼の遺言状』
フジテレビ系毎週月曜21時~
出演:綾瀬はるか、大泉洋、生田斗真、関水渚、森カンナ、笛木優子、要潤、野間口徹、佐戸井けん太、笹野高史、萬田久子、浅野和之 ほか
原作:『元彼の遺言状』『剣持麗子のワンナイト推理』新川帆立(宝島社)
脚本:杉原憲明、小谷暢亮
音楽:川井憲次
プロデューサー:金城綾香、宮﨑暖
演出:鈴木雅之、澤田鎌作、西岡和宏
制作・著作:フジテレビ 第一制作部
公式サイト:fujitv.co.jp/motokare

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東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2022/06/20 19:00
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