松下洸平はいい迷惑? 『やんごとなき一族』の“最愛コラボ”に批判が殺到したワケ
#フジテレビ #やんごとなき一族
ファンにとっては“不本意なコラボ”だったようだ。
現在放送中のフジテレビ系木曜劇場『やんごとなき一族』が盛り上がりを見せている。土屋太鳳主演のこのドラマは、下町育ちのヒロイン・佐都(土屋)が大富豪一家の次男・健太(松下洸平)と結婚し、健太の実家での猛烈ないびりに立ち向かうという“アフター・シンデレラストーリー”。世帯視聴率こそ、これまでの8話の全話平均は5.3%と、今期のGP帯民放ドラマでは最低クラスだが、TVerの総合ランキングでたびたび1位を取るなど配信では好調のようだ。
ネット掲示板でのドラマ実況も毎話数千件のコメントがつくなど盛り上がりを見せている『やんごとなき一族』だが、5月26日放送の第6話では、一部の視聴者がざわつく事態があったという。
「同話では、佐都への嫌がらせのために、実家『まんぷく屋』のある商店街の近くにショッピングセンターが誘致される展開になり、松下演じる健太はショッピングセンターよりも利益が上がる企画を考えると奮闘。オフィスでとある記事を見つけ、企画のアイデアが閃くという展開でしたが、問題となったのは、健太が見つけた記事にあった『取材・編集:東京新報 宮崎大輝』という文言。昨年末に大反響を呼んだTBSドラマ『最愛』での松下の役名『宮崎大輝』が唐突に出てきたのです」(前出・テレビ誌ライター)
他のドラマとのコラボレーションは、たとえば綾野剛と星野源がダブル主演した『MIU404』(TBS系)に『アンナチュラル』(同)のキャラクターが登場したり、『七人の秘書』(テレビ朝日系)に『ドクターX~外科医・大門未知子~』(同)の決めゼリフ「私、失敗しないので」をイジるセリフが出てきたり、逆に『ドクターX』に『七人の秘書』のキャラクターが登場するといったこともあった。だがこれらは脚本家やスタッフの多くが同じで、同じ局の同じ枠での放送だ。
「今回は、当然ながら局も違えば、制作陣にも共通項はなく、ともに松下が出演しているというのみ。ギャラクシー賞にも輝いた他局の人気ドラマにフジが勝手に便乗しただけのように映り、『最愛』や松下のファンから批判が殺到しました。『やんごとなき』のスタッフは遊び心のつもりで入れただけだったのでしょうし、これだけならおそらく気づかなかった人が大半で、炎上することもなかったと思いますが、放送から数日後に公式Twitterでわざわざ、ドラマ公式の『#最愛ドラマ』や宮崎大輝の愛称である『#大ちゃん』といったハッシュタグを入れて該当部分の画像をアップ。積極的にアピールしてしまったことで盛大に反感を買ってしまった。『作品やキャラクターへの愛やリスペクトがあるとはとても思えません』『あのチームが愛を込めて作り上げた宮崎大輝を勝手に奪わないでください』といった批判が寄せられ、該当ツイートは削除されることに。作品を超えたコラボは、世界観を尊重したものではないと“タダ乗り”としか受け止められない。ツイートを削除したことからも、制作側の悪ノリが過ぎた可能性が高いですね。そもそも『最愛』の宮崎大輝は新聞記者でもありませんから、いろいろと“浅かった”印象です」(芸能ライター)
実はフジテレビのこの「木曜劇場」枠でのこうした小ネタは初めてではない。
「昨年10月期に放送された江口のりこ主演の『SUPER RICH』の初回放送日には、テレ朝で『ドクターX』の新シーズンもスタート。それを意識してか、『ドクターX』で米倉涼子が演じる大門未知子の決めゼリフ『私、失敗しないので』を模した『絶対失敗しないから!』といったセリフがあったほか、登場した女性医師の名札に『Xクリニック』『小門真知子』とあった。もともと『SUPER RICH』は放送前から、アーティストが一発撮りでパフォーマンスするYouTubeの人気チャンネル『THE FIRST TAKE』をパロディにした宣伝動画などをしていたため、“粋なパロディ満載”というふうに宣伝されましたが、どこかに怒られたのか、その後は鳴りを潜め、主題歌を担当した優里のヒット曲『ドライフラワー』の歌詞の一部をセリフに織り交ぜたり、自局の『ロングバケーション』のパロディをちょっとやったりした程度。まぁ視聴率が右肩下がりで、ドラマの評判もすこぶる悪かったのでそれは全然話題になりませんでしたが……。
加えて『SUPER RICH』の場合、前年の『チェリまほ』こと『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京系)で人気急上昇となった赤楚衛二と町田啓太のコンビをすぐに起用、共演させたことも、“チェリまほ人気に便乗している”としてファンの間で賛否分かれました」(前出・テレビ誌ライター)
もっとも、局をまたいだ“小ネタ”が成功する場合もある。
「堺雅人主演の大ヒットドラマ『半沢直樹』(TBS系)で流行語にもなった『やられたらやり返す!』のセリフを、『半沢』直後の出演となった『リーガルハイ』第2期(フジテレビ系)の初回放送で『やられてなくてもやり返す!』とパロディにし、大きな反響があった。こちらの場合、どちらも堺のセリフということでセルフパロディになっていることに加え、『リーガルハイ』がすでに前年の第1期でコメディの名作として地位を確立していたこともあってポジティブに受け止められたのでは」(同)
今回『最愛』ファンがここまで目くじらを立てたのには他にも理由があるという。
「恋人役を演じた松下と吉高の“カップルファン”が多く、リアルで結婚して欲しいと願っているという声も聞かれるほど『最愛』には熱心なファンがついている。それだけに、何の脈絡もなく、そして『最愛』へのリスペクトもなく『宮崎大輝』の名前が使われたことに納得がいかなかったのでしょう」(前出・芸能ライター)
他局の人気ドラマを不用意に“ネタ”にするのはやめたほうがよさそうだ。
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