「望月歩が出てるから見よう、と思ってもらえるように」 若手実力派俳優の野心
#妖怪シェアハウス #望月歩
話題の月9ドラマ『元彼の遺言状』(フジテレビ系)や、プロデューサーに佐野亜裕美、脚本に吉田玲子を迎えたNHKドラマ『17才の帝国』などに出演し、注目を集めている若手俳優・望月歩。6月17日公開の『映画 妖怪シェアハウス-白馬の王子様じゃないん怪-』では若き天才数学者・AITO役で重要な役を担う21歳の“今”を聞く。
――人気ドラマ『妖怪シェアハウス』シリーズの劇場版に出演されるということですが、劇場版から参加するということで、最初はどういう感想でしたか?
望月 世界観がここまですごい作品に途中から入るっていうのが今回が初めてぐらいのことで。そのプレッシャーもあって、どうやっていこう、準備をどうしようってのはすごい迷ってて、そこを考えてる時間が長かったですね。
――作品も妖怪が出てくるという特殊なものですけど、今回演じられる役柄も、ドライでクールで天才数学者、イギリス育ち……と、ちょっとこれまでなかったような役ですよね。やはり準備は大変でしたか?
望月 最初は本当に何をしたらいいか、どうしようかみたいなところから始まって。いろんな(他の)作品を見てみたりとかもしたんですね。でも数学者という役は、どの作品を見てもAITOより尖ってて、「こっちじゃないな」っていうのがあって。なので、自分で作っていかないと、っていうのは考えていたかもしれないです。
――そうですよね、主人公の澪(小芝風花)が恋に落ちる相手なわけで、あんまり尖っていても……。
望月 そうなんです。それだと作品にも多分なじまないと思うし。
――役作りでは、例えば『監察医 朝顔』に医大生のウッシー(牛島翔真)役で出演された時は“洋楽を聞いてる設定”であったり、ご自分で裏設定を用意されているそうですが、今回もそういう裏設定は考えられたんでしょうか?
望月 えっと……言えるかな? 細かく言うとネタバレになっちゃうので。そうですね、言える範囲だと、AITOとして過ごす時間を家で1日やってみたりとか。そういうところは今までやっていた部分とはちょっと違って、初めて取り組んだところですね。
――特殊な役ですよね。
望月 本当にもう、難しい役柄でした。
――本作のプロデューサーである飯田サヤカさん(テレビ朝日)が望月さんの過去作を改めて見返した時に「あれ? この人、怖い」と感じる部分があってAITO役にふさわしいと確信したという話があったんですけど、どういうところが飯田プロデューサーに「怖い」と思われたんでしょう。
望月 最初の『ソロモン』(2015年公開の映画『ソロモンの偽証』)を見て、純粋にまっすぐぶつけてくるからこその怖さがあったっていうふうには聞いていて、ああいう感じなんだっていうのはなんとなく思いましたね。
――撮影現場はどういう感じでした?
望月 本当に温かさしかない現場だったんですよ。みんな仲良くて、スタッフさんも仲良くて。あそこまで仲良いっていうのが初めてっていうぐらいに。
――『妖怪シェアハウス』には途中からの参加になったわけですが、そういう現場だと、すんなりなじめた感じですか?
望月 そうですね、温かさもすごいあったんですけど。一番最初は、「妖怪がいる」ってのが自分的にはでかくて。何か映画の世界に入り込んだみたいな、テーマパークに来て「あ、ミッキーだ!」みたいな感じで座敷童子がいたり、ぬらりひょんがいたり、そういう世界観が自分の中では馴染みやすかった理由のひとつでした。嬉しくなって、テンション上がったんですよね。それは大きかったと思います。
――妖怪がいるなんて楽しい現場ですよね(笑)。ちなみに「この妖怪になってみたい」とかって、ありますか?
望月 えぇ!? (笑) ちょっと思いつかないですけど……妖怪をやるってなったら、特殊メイクを受けるわけじゃないですか。そういう意味でなってみたいのは、鬼(酒呑童子)か天狗(天狗大王)になってみたいなって思いました。見た目的にかっこいいじゃないですか。そういうのはやってみたいですね。こんな特殊メイクを受けたことがないので。
――見た目で言うと、『元彼の遺言状』で演じた黒丑の銀髪ヘアもインパクトがありましたが、ああいう派手な役も珍しかったですね。
望月 あそこまで派手なのは初めてな気がします。
――心優しい役柄ではありましたけど、ホスト役というのも新鮮でした。
望月 楽しかったですね。チャラさを出そうって頑張ってました(笑)。
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