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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『アンナチュラル』が描いた“いじめ”

TBS『アンナチュラル』殺人実況とパプリカに込められたイジメへのメッセージがズシリと重い……

TBS系『アンナチュラル』番組サイトより

 石原さとみ主演ドラマ『アンナチュラル』(TBS系)の第7話が先月23日に放送され、平均視聴率9.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.8ポイントダウンとなってしまいました。

今回はネット配信を題材にした事件。ある日、三澄ミコト(石原さとみ)は、予備校で働く弟・秋彦(小笠原海)から、法医学に興味を抱く高校1年生・白井一馬(望月歩)に会って欲しいと頼まれます。しかし、約束の時間になっても白井は現れず。後日改めて、ということになります。

 すると翌朝、不自然死究明研究所(通称・UDIラボ)に出勤したミコトのもとに、「これを見たら電話をください」と、白井からリンクアドレス付きのメールが送られてきます。そのアドレスをクリックすると、“殺人者S”と名乗る高校生が、自身が殺したという“Y”を背後に映してライブ配信中。まさかと思い、ミコトが白井に電話をかけると、画面の向こうで着信音が鳴り響きます。

 ミコトからの電話を受けた白井は、ヒントをもとにYの死因を特定するよう挑戦状を叩きつけてきます。そして、もしミコトが正しい答えを導き出せなかった場合、人質にしているXも殺すというのです。

 突如として殺人ゲームに巻き込まれたミコトですが、1つ目のヒントとして映された死体の状態から、死亡推定時刻を冷静に弾き出します。そして、ヒント・タイムが終わるとすぐ、白井が通う学校へ向かい、Yが横山伸也(神尾楓珠)という名前の生徒であることを突き止めます。

 そんな中、再び訪れたヒント・タイム。白井は横山を裸にし、背中にある3箇所の傷跡を見せます。これによってミコトは、白井が横山の服を脱がす際に用いたサバイバルナイフによる刺殺だと断定。しかし、それではあまりに単純すぎる。白井がわざわざ挑戦状を叩きつけてきた理由は何なのか……。

 また、横山の体中にアザがあることにも疑問を抱きます。そんな折、白井と横山が、クラスメイトの小池颯太(小野寺晃良)を中心としたグループからイジメを受けていたことが発覚。さらに、3つ目のヒントとして提示された凶器のナイフが小池のものであることもわかります。

 そのナイフの柄には白い粉が付着。さらに、ヒントを出すまでの間、白井がシャーロック・ホームズ・シリーズの『ソア橋』という短編を音読していることから、ミコトは事件の真相に気がつきます。

 この『ソア橋』という短編では、ある男性が橋の上で拳銃自殺。しかし、拳銃は縄で繋がれた石の重みで死後に川へドボン。他殺に見えるというトリックが扱われていました。横山はこれを応用し、紙粘土に小池のナイフを固定して、その上に背中から倒れ自殺。小池を殺人者に仕立て上げようと画策したのでした。

 しかし、横山が自殺したちょうどその時、小池たちには完璧なアリバイがあった。このままでは、横山の死は無駄になってしまう。そのことを覚った白井が、ミコトを巻き込むカタチで、小池たちのイジメを世に知らしめようとライブ配信した、というのが今回の事件の真相だったのです。

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