『恋マジ』失速、『インビジブル』絶好調…TVerドラマ人気ランキング
#TVer #やんごとなき一族 #インビジブル #恋マジ
在京民放キー局5社を中心として2015年10月に始まったTVer。参加局、取り扱う番組も増え、昨年10月には月間動画再生数が初めて2億回を超えるなど、もはや定番のサービスとなった。今や「見逃し配信」は当たり前となったが、やはりTVerではドラマが圧倒的に見られており、ドラマの見逃し配信需要がこのサービスを牽引していると言えるだろう。
しかしTVerにおける再生回数は基本的に非公表で、期ごとの番組再生数ランキングなどで一部が明らかになるか、あるいは新記録を打ち立てた時などに番組側が発表する程度。そのため、視聴率をもって番組が語られてしまう状況が長らく続いている。
そこで、TVerの総合ランキングを定点観測することで、視聴率とは違ったドラマ人気をある程度は可視化できるのではないか、と考えたのが本企画だ。総合ランキングでの順位に対しポイントを付け、合計した結果から日刊サイゾー独自の「TVerドラマ人気ランキング」をご用意した。今回は5月28日(土)~6月3日(金)までを観測した結果(1日2回、決まった時間に観測)をお伝えする。
『恋マジ』失速、『インビジブル』『やんごとなき一族』などは上昇傾向
今回の結果は以下のとおり。
前週1位に躍り出た『インビジブル』は今週さらに21ポイントUPで首位の座をキープ。対象となる5月27日放送の第7話は、同ドラマ最低となる世帯平均視聴率5.7%を記録したが、見逃し配信ではますます勢いを見せているようだ。Paraviの週間・月間の総合ランキングがそれぞれ1位『マイファミリー』、3位が『インビジブル』(2位はバラエティの『それSnow Manにやらせて下さい』)であることを考えると、無料見逃し配信であるTVerでは『マイファミリー』より『インビジブル』が支持される傾向にあると見ることができる。
同じく低視聴率ながら配信で強い『やんごとなき一族』『悪女(わる)』『ナンバMG5』も前週よりポイントを増しており、中でも『やんごとなき一族』は23ポイントUPで前週3位から2位まで上昇。松本若菜による「松本劇場」が話題の『やんごとなき一族』だが、佐々木希演じる泉がいよいよ本性を見せ、盛り上がってきているのも大きいのかもしれない。
第4話から視聴率ひとケタが続く『元彼の遺言状』も伸びてきている。ポイントの伸びはそれほどでもないが、それでも今週3位にランクアップ。前週5位、前々週7位だったことを考えれば順調な推移だ。TVer総合ランキングでの1位は獲れないが(*)、トップ10内の滞在期間の長さが決め手となっている。いよいよ大泉洋演じる篠田の謎を明らかにするというタイミングで、篠田には殺人犯の疑いもかかっており、ドラマへの注目度も高まっているのだろう。
※……これは確認するタイミングによると思われるため、「実際に総合1位を取っていない」ことを確認することは難しく、正確性を保証するものではないことをご了承いただきたい
一方で視聴率上は絶好調な『マイファミリー』がポイントを落としてきているのが気になるが、それ以上に先々週1位、先週2位だった『恋なんて、本気でやってどうするの?』の失速が目立つ。ポイント上では31ポイントも下落しており、今週は6位。総合ランキングの推移を見ると、以前はトップ10滞在期間が長かったが、その期間が短くなってきている。今回の調査範囲では5月30日放送の第7話が主に対象となるが、柊磨(松村北斗/SixTONES)とのラブストーリーが一旦落ち着き、いろいろと問題がありそうな柊磨の母・真弓(斉藤由貴)が第7話から絡み始め、昼ドラ的な展開にシフトし始めたのが裏目に出たのかもしれない。第7話では新キャラとして藤原紀香まで登場し、第8話以降はベテラン女優たちのさらなる怪演とドロドロ展開が待ち受けていそうだが、純(広瀬アリス)と柊磨のラブストーリーを期待している向きには不評となりそうだ。
トップ15の顔ぶれは変わらず、7位以降の順位もほぼ変動なしで、『金田一少年の事件簿』と『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』の10位と11位がまた入れ替わったのみ。このあたりはこのまま膠着状態が続きそうだ。
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