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『ナンバMG5』『俺かわ』『妖怪シェアハウス』 今期の良質「癒やし」ドラマ3選

『ナンバMG5』『俺かわ』『妖怪シェアハウス』 今期の良質「癒やし」ドラマ3選の画像
イラスト/渡辺裕子

 豪華な出演者の共演など、華々しくスタートした4月期ドラマがいくつもありましたが、そろそろ折り返しとなる今、私が特に楽しんで見ているのは次の3つになりました。

『ナンバMG5』(フジテレビ系・毎週水曜よる10:00~)

 家族全員ヤンキーの難破家の次男・剛(間宮祥太朗)が、普通の高校生になりたい!と、家族に内緒でごく普通の高校に入学、普通に恋をして、普通に美術部に入る。ところが誰かを助けるためのケンカに毎回まきこまれ、その度に金髪+白い特攻服に着替えて彼なりの正義を貫いていくお話。

 剛の、家族や友だちを大事に思うピュアな気持ちと、一癖あるけれど優しい人々とのドタバタに、笑いつつほろりと泣かされてしまう。見終わるといつもすっきりとした気分、いいお風呂に入ったみたいな温かさに包まれます。そして、難波家に飼われている柴犬の松が、とにかくかわいい! 自分は難波家の三男だと信じて家族のためにがんばる松を見ているだけで、絶対幸せになれます。

『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』(テレビ朝日系・毎週土曜よる11:30~)

 あざとい可愛さで取引先や先輩社員に気に入られることで仕事をこなしてきた丸谷康介(山田涼介)の前に突然現れた「おっさん」(古田新太)が、「俺はお前の未来の姿、お前の可愛さはもうすぐ終わる」と告げる。唯一の取り柄である可愛さが無くなってしまうと焦る丸谷と同じ営業部に、彼とは正反対の、可愛げがなく無表情で仕事がとてもできる女子社員・真田和泉(芳根京子)が配属される。まるで違う2人がお互いの仕事をサポートし合ううちに、本当の可愛さを相手の中に見つけ、引かれあっていく。

 2人の間にゆっくり恋が芽生え、戸惑いながら近づいていく過程がとてもいいです。演じるのが山田涼介さんと芳根京子さんですから、元々とても可愛いのですが、そんな彼らの見せる恋する表情が絶妙で、可愛さが天井知らず!と見ているこちらが悶絶するほど。 顔の可愛さだけでなく、恋をしている心の可愛さ、誰かを大切に思う日々のありがたさをしみじみ受け取って、ドラマの後はぐっすり眠れます。

『妖怪シェアハウス-帰ってきたん怪-』(テレビ朝日系・毎週土曜よる11:00~)

 あのおもしろかった『妖怪シェアハウス』の続編。気が弱くて仕事も恋もうまくいかない目黒澪(小芝風花)が、シェアハウスしていた妖怪たちの助けで自信を取り戻し、旅立って終わった前作。そんな澪がまたボロボロになって戻ってきてしまうところからスタート。

 日常にごろごろ転がっている嫌なことを、妖怪たちの力を借りてやっつけていく快感。まずは自分自身が強くならなくてはと、妖怪たちの白目テレパシーなどに笑わされながらじんわりと勇気がわいてくる。こちらも、見終わって気持ちよく眠れる、睡眠導入剤のようなドラマです。

 

 テレビをつけて目に入るニュースの映像が、心ふさがるものばかりになっているこの数カ月。ドキドキする恋愛ドラマも、先が見えないサスペンスドラマも、おもしろく見てはいるのですが、なんだか疲れてしまう自分もいる。せめてドラマの中だけでは「いつも通りの、のんびり感」を味わいたいのかもしれません。 いわゆる「癒やし」を求めている人におすすめの3本、これから見てもたぶん大丈夫です、ぜひ。

 

※渡辺裕子さんによる朝ドラ連載はこちら

渡辺裕子(イラストレーター/コラムニスト)

テレビ大好きイラストレーター。
テレビや映画について書いてるnote → http://note.mu/satohi11

わたなべひろこ

最終更新:2022/05/28 12:00
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