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佐々木朗希の完全試合より大歓迎? プロ野球界が密かに喜ぶ”白井特需”

佐々木朗希の完全試合より大歓迎? プロ野球界が密かに喜ぶ”白井特需”の画像
清原和博YouTubeチャンネル『清ちゃんスポーツ』」より

 元プロ野球選手の清原和博氏が、4月28日に自身のYouTubeチャンネルに公開した動画の中で、審判員の白井一行氏について言及した。

 4月24日に京セラドーム大阪で行われたオリックスバファローズ対千葉ロッテマリーンズ戦の6回、前代未聞の事件が起きた。ロッテの佐々木朗希投手がボール判定を受けたことに不服そうな表情を見せた際、白井球審が怒気を発しながら詰め寄る場面があったのだ。

 審判がわざわざ試合を中断して、24歳年下の選手に詰め寄るというこの行動は、たちまち批判の的となった。試合後に白井審判は「何も話さない」と言ったものの、審判を統括する日本野球機構(NPB)は後に、問い合わせフォームに相当数の厳しい意見が寄せられていたことを公表。また、試合後には審判長から白井審判に対して「今回は別の方法があったと考えて対応するべきだった」とする注意・指導があったことが明らかになり、「白井降ろし」がネット上でも過熱している。

 清原氏は今回の騒動について、23年に及ぶ現役時代の経験談を踏まえた上で、「あの1球だけの問題じゃなかったと思うんですよ。多分、何球かあったはず」と、白井審判が”キレる”までの佐々木選手の態度にも問題があったのではないかと推察。近年はメジャーリーグに倣い、ビデオ判定で審判ジャッジを検証するリクエスト制度が導入され、判定が覆ることも少なくないが、「今は審判の方ね、大変だと思いますよ。リクエスト(制度)はあるわ。審判としての威厳がなくなってきてるんじゃないですか。(ビデオ判定で覆されると)大恥かかされるわけじゃないですか」「審判の方も人間なんで。今ね、佐々木選手に風が吹いてるんで。白井さん、気の毒です」「今回、あまり審判の人を責めないであげてください。人間ですから。必死でやってんですから」などと語り、擁護側に立った。

 プロ野球OBは次のように指摘する。

「今は地上波のテレビ中継だけでなく、DAZNなどネット中継も普及して一部分だけが切り取られて、ネットで拡散されやすくなりました。そのため審判、選手ともに、不必要な会話や交流を一切持たないようにする流れが自然にできてしまっています。以前は微妙な判定をされても選手が審判に『貸しひとつですね』と伝えたら、『どっかで埋め合わせする』と返すなど、ユーモアあるやり取りがあったのも事実。それすらできなくなってしまったのはある意味、両者にとって不幸な時代といえるでしょう」

 しかしながら、球界OBでYouTubeチャンネルを持っている人にとっては、この上ない「おいしいネタ」が転がってきたとも話す。

「4月10日には佐々木朗希が28年ぶりに完全試合をやってのけ、一気にその快挙をたたえる動画を更新しましたが、投手出身やロッテOB以外はあまりうま味がなかった。ところが今回は時代、ポジション関係なく関わる審判がテーマで、賛否もわかれる事態に発展。古株でもコーチや監督時代の信販との接し方を語ることもできる上、世間の関心も高いため再生回数も多くなっている。中日元監督の落合博満氏がさっそく審判に触れていたのはさすがだなと思いました(笑)」

 「白井球審はキレやすいことで有名だった」とする記事など、ネットを中心に多くのメディアが取り上げているほか、石橋貴明や松本人志など芸能人もこぞってテレビやラジオなどで自論を展開。YouTubeにも関連動画が数多くアップロードされ、数百万回再生されているものも少なくない。あらぬ形で注目されてしまった白井審判だが、周りで商売している人間たちからは“最敬礼”されているようだ。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2022/05/05 08:00
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