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フリーに転身した元地方局女子アナに「1番人気」の仕事とは? そのギャラと実情

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山田幸美アナInstagramより

 4月に入り、今年も地方テレビ局を退職し、上京してフリーランスに転身した女子アナたちが新たなスタートを切る時期になってきた。そんな彼女たちが共通して「まず入り込みたい」と口を揃える仕事があるという。

 アナウンサーがフリーに転身するタイミングは、多くが3月末と9月末。その前には”恒例行事”があるのだとか。

「フリーのアナウンサーは4月、10月スタートの改編期に起用されることが多いため、それに合わせてフリーになるというわけです。当然、番組のオーディションは事前に行われており、1月や7月頃には、局側に『友人の結婚式に出席する』『実家に帰る』などと伝えて仕事を休み、オーディションを受けに行く。もっとも、局の上層部は『毎年恒例のことで何も言わないが、辞めるやつはそこで大体わかる』と笑っています」(芸能関係者)

 そしてフリーに転身した女子アナがまず目指す仕事が、TBS、日本テレビがそれぞれCS放送で展開する24時間運営のニュースチャンネルのキャスターだという。『日テレNEWS24』では元広島ホームテレビ所属の山田幸美アナら、『TBS NEWS』では元RKB毎日放送(福岡)の壽老(じゅろう)麻衣アナらが現在キャスターを務めている。

「契約は基本3年間が多く、夜勤、早朝、日中、夜間などの交代制で番組を担当。ギャラは月額40万円程度です。残業もなく、シフト勤務で休みも早くから確定するため、安定した収入が見込める上に『合コンの予定が入れやすい』という理由でフリーの女子アナに人気ですね」(前出・芸能関係者)

 ちなみに、デビュー前から原稿の下読みや突発的なニュースの対応があるため、研修期間が設けられており、「泊まり勤務も当然ありますが、研修中は出演者ではないので、局側も経費削減のためタクシー送迎は不可。局近くのホテルに泊まって出勤するパターンが多い」という。

 若く体力があるうちは「朝8時~9時までの夜勤明けから、そのまま旅行に出かけたり昼飲みすることも多い」というが、体力の消耗は想像以上に大きい。

「今、特定の分野や人気アスリートのYouTubeチャンネルでアシスタントとして活躍しているフリー女子アナは、不規則な生活が体に合わず、CSニュース番組のキャスターの仕事はたった1年で辞めた人が多い。現役キャスターの中でも、夜勤・早朝勤務は生活リズムが狂いやすく負担が大きいほか、『彼氏や親の理解が得られない』と頭を悩ます者も多い。また、テレビには定期的に出られるし、”女子アナ”のメンツを保つこともできるというメリットもありますが、時限契約なのでゆっくりしている暇はない。キャスターをやっている間に資格を取るとか、結婚候補となる男性を見つけてくるとか、”何かを達成しないといけない”というプレッシャーは常に感じているようです」(前出・芸能関係者)

 一見、フリー女子アナにとっては割の良い仕事にも見えるが、裏ではやはりそれなりの苦労を伴っているようだ。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2022/04/21 13:00
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