苦境の東出昌大、『ドライブ・マイ・カー』濱口監督の次回作に抜擢あるか
#東出昌大
所属事務所ユマニテとのマネジメント契約を解消された俳優の東出昌大。その後の動向が注目されているが、先日、東出が狩猟生活をするドキュメンタリーが制作中であると発表された。
これはスペースシャワーTVで3月21日に放送された、音楽デュオ・MOROHAの密着ドキュメンタリー番組『24hour MOROHA “単独”武道館』の最後に明らかになったもの。数々のミュージックビデオを始め、BiSHのドキュメンタリー映画などの監督を務めるエリザベス宮地監督による東出昌大×MOROHAの劇場公開用ドキュメンタリー作品が制作中だという。その後YouTubeに、猟銃を手に山に分け入り、仕留めた鹿を背負って歩き、「殺生をする価値が自分にあるんだろうか?」などと自問自答する東出昌大の姿が映し出された特報映像も公開された。
「元妻の杏も狩猟免許を持っており、杏の影響を受けて東出も取得。杏とは違って猟銃免許も取得しているため、2018年には実際に狩猟デビューを果たしたそう。仕事がなくなって自分と向き合う時間が増えたせいもあってか、最近は親しい人物に『猟師になりたい』、『命と向き合いたい』と胸中を打ち明けているようだが、映像作品のオファーはないようなので、そう考えるのも納得」(芸能記者)
東出といえば、2月上旬には主演舞台『悪魔と永遠』も行われたばかりだが、ユマニテ在籍期に撮影済の作品の放送・公開がまだ続いており、古典落語をアレンジしたWOWOWオリジナルドラマ『にんげんこわい』の第1話(2月6日放送/配信中)で黒木華と共演。元テレビ東京のプロデューサー・佐久間宣行氏が仕掛けるNetflixのバラエティ番組『トークサバイバー!~トークが面白いと生き残れるドラマ』(3月8日配信)のドラマパートにもサプライズ登場した。コロナ禍で延期が続いていたものの6月17日公開に決まった役所広司主演の映画『峠 最後のサムライ』にも出演しているほか、今秋に開催される萩原朔太郎の大回顧展「萩原朔太郎大全2022」の記念映画として製作された映画『天上の花』(2022年初冬公開予定)では主演を務めている。
一方で、園子温監督によるWOWOWオリジナルドラマに主演しており、2023年の放送に向けてすでに撮影が始まっていたものの、園監督が複数女優への性行為強要を告発された影響でドラマ自体がお蔵入りとなる可能性もあると「週刊女性PRIME」が先日報じていた。
杏とは自らの不倫が原因で離婚し、そして続けて女性関係が原因で所属事務所から契約を解除されてしまった東出。WOWOWのドラマについては東出には何の責任もないが、独立後初の主演ドラマとなると見られていただけに、思わぬ逆風が吹いた格好だ。
一部では、独立後は出演オファーが激減しているとも報じられており、かなりの苦境にありそうだが……。あの世界的な監督から”救いの手”が差し伸べられるかもしれないという。
「濱口竜介監督ですね。『ドライブ・マイ・カー』が米アカデミー賞で国際長編映画賞に輝くなど世界中の映画賞を総なめしましたが、濱口監督の商業映画デビュー作が2018年に公開された『寝ても覚めても』。主演の東出はここで唐田えりかと出会い、例の不倫騒動につながるわけで、いわく付きの作品となりましたが、濱口監督はかなり東出のことを買っています。村上春樹の原作から大きく脚色された映画版『ドライブ・マイ・カー』では、妻が寝ていた若手俳優・高槻(岡田将生)の出番がかなり増えており、衝動的で女にだらしないキャラクターに味付けされていましたが、そのモデルは東出だったとか。濱口監督が次回作に抜擢する可能性は十分にありそう。
また、濱口監督の師匠にあたる黒沢清監督も東出の独特の存在感を気に入っており、『散歩する侵略者』や『スパイの妻』などに起用してきました。2020年公開の劇場版が第77回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(最優秀監督賞)に輝いた後者のトークショーでは『こんな人間離れしたキャラクターは貴重なので、これからもしばらくは普通じゃない路線の東出さんを追求していきたい』と発言。トークショーが行われたのは、東出が不倫で大々的にバッシングされ、離婚した後の10月でしたが、それでも黒沢監督は東出を起用していきたいと宣言したわけです。名監督に目をかけてもらっているかぎり、俳優の道は閉ざされないでしょう」(映画業界関係者)
これ以上のスキャンダルを起こさなければ、俳優として返り咲く日も近そうだ。
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