東出昌大、復帰の絶望さがわかる渡部復帰に対する逆風
#東出昌大 #フラット芸能
ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!
――東出昌大がとうとう所属事務所との専属契約を解消されちゃいましたね。2月15日に事務所が発表しました。今後は個人で活動していくそうです。
事務所が発表したコメントは次の通り。
「2020年1月の東出昌大の不祥事以来 2年間にわたって、弊社はさまざまな問題に全力で対処してまいりました」「しかし 昨年秋、東出の配慮に欠ける行動でその再生への道は頓挫いたしました。その時 私たちが感じたものは怒りというよりも、徒労感と虚しさでした。そして熟慮の末に、これ以上 共に歩くことはできないという結論に達しました」
もう匙を投げたという感じですね。
――事務所が公式コメントでここまで辛辣なのも珍しいですよね。
かなりキツいですよね。というのも、事務所は2020年の不倫騒動によって降板になったCMの違約金などを肩代わりしていたんですよ。それなのに2021年10月、地方ロケの宿泊先ホテルに女性を呼び寄せていたことが発覚。
――でも、その頃はもう離婚して独身です。契約解除するほど悪いことなのでしょうか。
仕事で来ているのだから、宿泊費は制作側が出しています。女性が別にホテルを取り、夜中そこへこっそり行って戻ってきて、翌日の撮影に差し支えないよう万全な状態で出てくるならまだしも、自分の宿泊先に他の人にもバレバレの状態で連れ込んでいます。不倫騒動から一生懸命守ってきた事務所としては「何やってるんだ、そんなことしている場合か」となるのは当然でしょう。
――確かにそうですね⋯⋯。東出はこれからどうなるのでしょうか。
フリーでの活動を本人は軽く考えているかもしれませんが、はっきり言ってこれまでは「杏さんの夫」だから好感度が高く売れていた。離婚後も「草の響き」という映画に主演できていますが、あの作品は北海道の映画館経営者が作りたくて作った映画。いわば映画を撮ることが目的だったようなもので、東出さんがいいということではない。『コンフィデンスマンJP』シリーズも人気作品だけど、彼でなければいけないわけではない。今後、東出さん一人きりでどこまでできるのでしょうか。自分で仕事を取ってきて、少しずつ難しい役柄をこなして演技力を伸ばして「東出はいいね」と評価されるような仕事をしないとなりません。
――佐藤健や松坂桃李、窪田正孝ら同世代でいい俳優、結構いますしね。その中で抜きん出るのは難しいですね。
初心に帰って、無名の若手俳優さんたちと一緒に舞台に出演してみるといいのではないでしょうか。300人くらいしか入らない小さな劇場でどれだけ客が入るか。まあ、なかなか入らないでしょうね。2月5日から13日まで東京・下北沢の本多劇場で主演舞台が上演されていたけど、それも空席があったようですから。
――2020年6月に「多目的トイレ不倫」が報じられたアンジャッシュの渡部建は、2月15日放送の『白黒アンジャッシュ』(千葉テレビ)で芸能活動を再開しました。「多目的トイレを必要としている方々、本当に大変な不便もおかけしましたし、大変不快な思いをさせてしまったと思います」などと30分番組で謝罪に終始。
渡部さんも東出さんと同じ。事務所のおかげ、相方のおかげ、番組のおかげ、ということでやっと復帰しましたが、今後彼が何をしてどう評価されるかが問われる。女性からの嫌悪感が強いのでもう、グルメを語るわけにいきません。やはりお笑い芸人として初心に帰って、ステージを借りてワンマンショーをやればいい。相当たいへんですよ。最初は興味本位で来るお客さんで埋まるかもしれないけど、それは最初だけ。チケット2000円で200人を集めたとして40万円。場所代や照明などのスタッフに支払ったら手元に残るのはわずか。それをずっと続けられるかどうか。それくらいやるなら覚悟が感じられるけど、できそうもないですね。
――これはたいへんだ。たしかに渡部は復帰後も逆風が吹き荒れています。
彼らがどこまでできるか、どう評価されるかというハードルがある。越えられないと芸能界からフェードアウト⋯⋯ということになってしまうので、とにかくがんばるしかないですね。
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