新庄監督、「BIGBOSS」に登録名変更のワケ 周囲は困惑も…
#新庄剛志
プロ野球・北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督が今シーズンの登録名を「BIGBOSS(ビッグボス)」に変えると公式戦開幕前日の3月24日、チーム練習した福岡PayPayドームで発表した。
選手たちが練習する中、新庄監督は集まった報道陣を前に突然「もう『SHINJYO』と書かれたユニフォームは着ません」と言い放ったのだ。
昨年秋の監督就任会見では「監督じゃなくて、『BIGBOSS』でお願いします」とわざわざアナウンス。球団も特注の名刺を作成してメディア関係者に配るだけでなく、札幌駅近くの地下街でファンに対して配布するなど、「BIGBOSS」の周知を徹底していた。
「今年2月の春季キャンプで新庄監督は『SHINJYO』と『BIGBOSS』2種類のユニフォームを用意して、練習試合などで着用していた。公式戦開幕を見通しての動きと見られるが、日本野球機構(NPB)への根回しとしての要素もあったのではないかと思われる。キャンプ地の球場売店では『BIGBOSS』と書かれたグッズが販売されるなど、球団も早くからこの話題を収益に結びつけようとしていた。新庄監督が得意とするエンターテインメントビジネス成立とは、まさにこのことです」(プロ野球OB)
新庄監督の改名といえば、アメリカ・メジャーリーグでプレーした後に2004年から2006年まで日本ハムに選手として在籍した頃も、引退する最後の年は登録名をわざわざ「SHINJYO」に変えて注目を集めた。
「数字で言えば、名前を変えるだけでグッズなどの売り上げは2倍以上に増えますからね。本人の実入りも大きいので、話題以上のメリットがあることを本人、球団、マネジメント事務所も理解しており、3者全員のメリットとなります」(前同)
ただし、喜んでばかりもいられない。テレビ、新聞などのスポーツメディアでは、毎日のように日本ハムや新庄監督の話題を報道しているが、表記をどうするべきかは大きな問題にもなる。
「仮に新庄監督の表記が使えないとそれはそれで困ってしまいます。野球知識が豊富な読者が多いスポーツ新聞と違って、テレビはプロ野球に興味がない人も大勢視聴しています。主婦層がメインで視聴する夕方のニュースでいきなりテロップに『BIGBOSS監督』と表示しても誰かわからずじまいで、局に苦情が殺到することも考えられる」(テレビ局関係者)
当面の間は両方で表記されることで問題解決することとなったが、斬新なネーミングを闇に葬り去るのがいいのか、あるいは新しい常識として浸透させたほうがいいのか。球団や周囲の悩みは尽きない。
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