菅田将暉と伊藤沙莉、“天才役者”が『ミスなか』の成功でさらにステップアップか
#菅田将暉 #伊藤沙莉
後半戦に向けてどこまで盛り上げることができるだろうか。
1月クールのドラマで健闘ぶりが目立つのが、菅田将暉主演のフジテレビ系月9ドラマ『ミステリと言う勿(なか)れ)』だ。初回から2月14日放送の第6話まで、世帯視聴率はいずれも2桁超えとなっている。
同作で菅田が演じるのは、天然パーマにコンプレックスを持つ、友だちも彼女もいない、カレーをこよなく愛する大学生、久能整(ととのう)。さまざまな事件に巻き込まれるなか、淡々と自身の見解を述べるだけで、謎も人の心も解きほぐしていくというストーリーとなっている。
「会話劇ということでとにかく菅田のセリフ量は半端ないが、長台詞でもしっかりとコントールされた芝居を見せ、さすがの存在感を発揮しています。ドラマがスタートする前には、原作ファンから整のイメージとは違うとの意見も多く上がったものの、もはやそんな声は完全にシャットアウト。菅田の代表作となりそうですね。カメレオン俳優と呼ばれる菅田ですが、映画では2016年頃から主演作が続々と増えていったのに対し、ドラマでの主演にはしばらくの間かなり慎重でした。満を持して民放GP帯での初主演となった2019年の『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)は熱演と脚本が話題を呼び、右肩上がりで視聴率が上昇する成功を見せましたが、およそ2年ぶりの連ドラ主演となった昨年の『コントが始まる』(同)は評価に反して視聴率はいまひとつだった。『ミスなか』は月9主演ということもあり、これを成功させたことは彼のキャリアにとっても大きな弾みとなったのでは。高視聴率番組の少ないフジも、初回の滑り出しを見てすぐに映画化とシリーズ化に向けて動き出した、なんて話も聞こえてきていますよ」(テレビ誌ライター)
また菅田同様、今作でその勢いを盤石にしたのが、新人女性警察官・風呂光聖子を演じる伊藤沙莉だ。
伊藤は、2005年の大ヒットドラマ『女王の教室』(日本テレビ系)など子役時代から多彩な演技経験を積み、「第45回エランドール賞 新人賞」「第63回ブルーリボン賞 助演女優賞」などを受賞した実力派女優。近年はその個性的なハスキーボイスも注目され、2020年にNHKで放送されたTVアニメ『映像研には手を出すな!』では主人公の声優、昨年話題になったドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ系)ではナレーションを担当、いずれも大好評で、2020年にはギャラクシー賞 テレビ部門個人賞、昨年はオリコンによる「2021年ブレイク女優ランキング」で1位に輝いている。
「実力にやっと人気・知名度が追いついたかたち。兄がお笑いコンビ・オズワルドの伊藤俊介であることは有名ですが、妹の沙莉は素顔は“ポンコツ”と呼ばれるほどのド天然で、芸人ばりにエピソードが豊富な上に、芸人との絡みも手慣れているので、今後はバラエティでのオファーも増えそう。オズワルドもM-1ファイナリストとなるなど勢いを見せていることもあり、すでに各局には兄妹出演を目玉とする企画が殺到しているといいます。19日にはフジが特番『まつもtoなかい~マッチングな夜~』で早速テレビ初対談を実現させてましたね。
兄・俊介をして『妹は女優じゃなくて天才女優』と言わしめる沙莉ですが、Netflixドラマ『全裸監督』シリーズにも出演し、よほどでない限りNGナシなのも魅力。2017年公開の主演映画『獣道』では初のベッドシーンで脱いだだけでなく、“夜の声”を出すために知り合いの歌手にボイストレーニングを頼むなど、役者魂を見せつけました。昨年はいきものがかりのリーダー・水野良樹の新プロジェクトに歌手として参加し、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)にも出演と、とにかく多才。知名度の上昇にともない、ますますドラマ、映画、CM、バラエティと活躍することは間違いないでしょう」(芸能関係者)
天才と天才が競演しているのだから、『ミスなか』が高視聴率なのも当然?
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