「ジャニーズ事務所への過剰な忖度」報道が関係各所にもたらす影響
#ジャニーズ #新しい地図
元SMAPの稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の「新しい地図」の3人によるNHK Eテレの教育バラエティ番組『ワルイコあつまれ』が、4月からレギュラー化されることが先日発表された。
事前の宣伝・予告が一切ない形で昨年9月13日に第一弾が放送された『ワルイコあつまれ』。午前8時25分からスタートの朝の放送は完全なサプライズとなったが、これが功を奏して一時は「慎吾ママ」と「#ワルイコあつまれ」が国内トレンドの1位と2位を独占するほどの反響を呼んだ。9月20日には第2回が放送された後、以降については未定とされていたが、今年1月1日には第3回と第4回が2本立てで放送された。レギュラー化により、4月からは毎週土曜日の午前10:15に放送される。
ジャニーズ退所組が地上波レギュラー番組を獲得したことは大きな話題を呼んでいるが、2020年10月に退所した山下智久も、4月5日からNHK総合の連続ドラマ『正直不動産』で主演を務める。
「NHKといえば2019年7月、新しい地図の3人を起用しないよう民放テレビ各局に圧力をかけている疑いがあるとして、公正取引委員会がジャニーズ事務所に注意していたことを速報でスクープ。そんな経緯もあってか、積極的に退所組を積極的に起用している。ジャニーズ側がこの動きを静観しているのは、毎年の『紅白歌合戦』に1組でも多くタレントを出場させたいために口出しできないという現状があるからのようだ」(音楽業界関係者)
NHKに続いて新しい地図の3人を積極的に起用しているのがテレビ東京。昨年1月期の連続ドラマ『アノニマス~警視庁”指殺人”対策室~』では香取が独立後、初の連ドラ主演を務めたほか、ソロアルバムでも共演した人気バンド・WONKをフィーチャリングする形で主題歌「Anonymous」も担当した。しかしこのほど、この主題歌をめぐって当時“内紛”があったことが注目されている。
「文春オンライン」が2月9日に報じたところによれば、同ドラマの主題歌は当初、沖縄出身の人気バンド・HYが担当する予定で進められていたという。しかし、HYが所属するユニバーサル ミュージック合同会社にはジャニーズのKing & PrinceとSexy Zoneが所属しており、同社の執行役員が「ジャニーズと弊社との関係性を鑑み、今回HYには辞退して頂く事となりました」「今後、辞めジャニ案件が更に出て来ると思いますが、都度慎重に対応させて頂けたらと思います」などと、あからさまにジャニーズ事務所への忖度を要請するメールを邦楽担当の責任者宛に送信していたというのだ。
「退所組に対する扱いをめぐり、テレビ局、映画会社、レコード会社、出版社など関係各所が一様にジャニーズ事務所に忖度しているという話は以前から漏れ伝わっていたが、ここまで露骨な“証拠”がスッパ抜かれたのは初めて。脇が甘いとしか言いようがないが、ユニバーサル社内ではメールを流出させた犯人捜しが始まっているようだ」(芸能記者)
ジャニーズ側も今回の騒動について怒り心頭のようだ。
「他事務所の競合グループのテレビ露出についても圧力が散々“疑われて”きたなか、公取委の“注意”によって退所組の起用に対しても圧力をかけていたことが半ば事実と確認されてしまったような状況だったが、今回の件で企業としてのイメージはさらに落ちる一方。加えて、ジャニーズJr.の若手有望株だけでなく、主力タレントの退所も相次ぎ、さらにコロナ禍で大幅な収益減もある。すでに目に見える形での圧力はかけられなくなっている状況だが、これまでは関係各所による“忖度”で業界内に影響力を示すことができていた。しかしその『関係各所』が今回の騒動を機に、外からの見え方を気にしてジャニーズとの付き合い方を見直し始める可能性も高い。NHKが率先して新しい地図や山下智久を起用していることも追い風となり、今後、業界地図が大きく変動していくことになるかもしれない」(芸能事務所関係者)
はたして、退所組と現役ジャニーズが当たり前のように共演する日は来るだろうか。
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