松下洸平と『コンフィデンスマンJP』監督が低迷するフジ「木曜劇場」救世主に?
#フジテレビ #木曜劇場 #松下洸平 #やんごとなき一族
土屋太鳳が4月スタートのフジテレビ系「木曜劇場」枠の連続ドラマ『やんごとなき一族』に主演することが決定し、その夫役で松下洸平の出演も発表された。原作者が太鼓判を押す土屋の起用やブレイク俳優となった松下の出演によって、今作は、近年不振が続いている「木曜劇場」の救世主になるのではないかと期待を集めている。
同ドラマは、こやまゆかり氏による同名コミックの実写化。下町の庶民の家庭で育った主人公・篠原佐都(土屋)が、江戸時代から続く資産家一族・深山家に嫁ぎ、深山家を「普通の家族にしたい」と願う夫の深山健太(松下)と共に理不尽な一族のしきたりや複雑な人間関係に立ち向かっていくという筋立てだ。
キャスティングについて、原作者のこやま氏は「実はドラマになるなら佐都役は土屋さんがいいな、とずっと思っていた」とコメント。松下に関しても「ユーモアがあり少しヤンチャっぽくて誠実な雰囲気が健太にピッタリで、素のままでいいんじゃないかと思ってしまったほどです」と語っており、原作者も認める理想的な配役となっているようだ。
また、脚本は『相棒』(テレビ朝日系)シリーズなどを手がけた神森万里江氏、演出は『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)シリーズなどのヒット作で知られる田中亮氏が務めており、制作スタッフの豪華さも文句なし。春ドラマの話題作になること必至だ。
しかし、大きな不安もある。今作が放送される「木曜劇場」は、一部業界内で“死に枠”と呼ばれるほど低視聴率が続いているのだ。
「もともと同枠は『月9』と並ぶフジの看板ドラマ枠で、90年代には『眠れる森』『愛という名のもとに』『29歳のクリスマス』、2000年代は『白い巨塔』『電車男』『Dr.コトー診療所』などの名作を生み、2010年代も前半は『最高の離婚』『ラスト・シンデレラ』『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』などあったが、この5~6年は低迷が顕著。昨年は『知ってるワイフ』『レンアイ漫画家』『推しの王子様』『SUPER RICH』と放送された4作品がいずれも大して話題にならず、一度も視聴率が二桁に乗ることなく終わった。『レンアイ漫画家』は同年に『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系)が大ヒットした鈴木亮平の主演作ですし、『SUPER RICH』ではブレイク女優の江口のりこと人気急上昇中の赤楚衛二&町田啓太を起用。キャストは申し分なく、期待されていたはずでしたが、評価や視聴率は芳しくありませんでした。木曜22時枠は『報道ステーション』(テレビ朝日系)や『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)など他局にすっかり視聴者を奪われている状態で、一部では『枠そのものが限界なのでは……』という意見すら上がっています」(ドラマウォッチャー)
今期は黒木華主演の『ゴシップ #彼女が知りたい本当の○○』が放送されているが、やはり低迷中で、ビデオリサーチ調べによる平均世帯視聴率は初回から今月3日に放送された第5話まで6%前後を推移。オリコンが発表している「ドラマ満足度調査」でもトップ10圏外が続き、視聴者からの評価もあまりよろしくない状況だ。
この流れでいくと『やんごとなき一族』にも不安が募る。特に、土屋の相手役を務める松下にとっては、今作が「勝負作」になりそうだというからなおさらだ。
「松下は昨年の秋ドラマで屈指の話題作となった『最愛』(TBS系)で、吉高由里子が演じる殺人事件の重要参考人となった主人公を追いながら彼女への思いに葛藤する刑事役を好演。ますます俳優としての評価を高めました。ファン層を拡大させた『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の人気企画『ゴチになります!』への出演が昨年末で終了したこともあり、さらなる飛躍が期待される大切な時期です。ただ、逆に言うと木曜劇場の低迷続きのジンクスを跳ね返せば、松下の俳優としての評価は決定的なものになりそう。
また、局サイドも木曜劇場の立て直しに本気。それは、映画『コンフィデンスマンJP』の大ヒットでノリにノっている演出家であり、加えて『医龍-Team Medical Dragon-』(第3期、第4期)『BOSS』(第2期)『ラスト・シンデレラ』など木曜劇場のヒットで頭角を表した田中亮氏を投入したあたりからもうかがえます。それにブレイク俳優の松下の勢いが加われば、今作で悪い流れを断ち切ることができるかもしれません」(前出)
ヒロインが資産家一族のドロドロの人間関係に立ち向かうというストーリー的に“悪役”となる深山家のキャストも成否の重要なカギとなりそうだが、はたして今作は歴史ある「木曜劇場」にかつての輝きを取り戻す起爆剤になるだろうか。
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