ホークス柳田、日ハム清宮らプロ野球選手「コロナ陽性判定続出」の舞台裏
#プロ野球
プロ野球界が大きく揺れている――。
2月1日から始まるキャンプを前に、新型コロナウイルス感染が発覚する選手が相次いでいるためだ。
1月27日には北海道日本ハムファイターズの高山優希、石川亮両選手がPCR検査での陽性判定を受けた。高山選手は喉の痛みの症状があり、石川選手も倦怠感を訴えている。26日には阪神タイガースのストッパー候補の岩崎優投手の陽性判定を球団が発表した。前日にスクリーニング検査を実施し、夜に結果が判明したという。
このほかにも25日に中日ドラゴンズが若手5選手の陽性判定を発表している。スポーツ紙のプロ野球担当デスクが解説する。
「2月1日の正式なキャンプ開始を前に、若手を中心とした大半の選手が合同自主トレ名目で各地のキャンプ地に入ります。しかし、入域前に事前に一斉にPCR検査が行われ、あちらこちらの球団で陽性判定が出る事態となったのです」
1月中旬には佐賀県内で自主トレーニングを一緒にやっていた福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐選手、真砂勇介選手、谷川原健太選手、日本ハムの清宮幸太郎選手、千葉ロッテマリーンズの安田尚憲選手、埼玉西武ライオンズの戸川大輔選手の感染が判明。サポートしていたスタッフ2人も陽性判定を受けたため球界内はざわついたが、前出のデスクは「仕方のない面もある」と話す。
「例年、12月~1月はユニフォームを着用しての練習が禁止されるなど球界ではオフ期間の扱いのため、選手がどこで何をしていても誰にもとがめられないのが実情です。ただ、柳田選手らの陽性判定は複数の球団をまたいで起こってしまっており、騒ぎになってしまった以上、結果的に年長者の責任問題にもなりかねない」(同)
今年は年俸がそれほど高くない若手選手たちも、こぞってお金がかかる球団外の施設を利用しての自主トレが盛んだったが、これは選手たちなりの“コロナ対応”だという。
「プロ野球の各球団が運営している球場・練習場を利用する際は、感染拡大防止のため必ず入場前に検査を受け、陰性が確認されてから入場する形となっていました。もしも陽性判定を受ければ自主トレ計画に大きな狂いが生じるため、これを恐れて外で体を動かす選手が多かったのです」(同)
感染力が強いオミクロン株の流行により、今やどの場面で感染してもおかしくない状況だが、球団の感染対策レベルが上がった結果、事前の検査が不要な場所へと選手たちが流れていっているのだとしたら、また別の議論を生むことになりそうだ。
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