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坂口健太郎が視聴率押し上げた? 『ハンオシ』で発揮された「天性のときめかせ力」

坂口健太郎が視聴率押し上げた? 『ハンオシ』で発揮された「天性のときめかせ力」の画像
ドラマ公式サイトより

 清野菜名主演のTBS系火曜ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』、通称『ハンオシ』が12月21日の今夜、いよいよ最終回を迎える。放送当初は「歴代火曜ドラマのごった煮」「『逃げ恥』の二番煎じ」などと散々な言われようで、初回の世帯平均視聴率は9.4%(ビデオリサーチ調べ・関東地区/以下同)と2桁台に届かなかったが、徐々に人気を集めて第4話では10.0%を記録、先週放送された第9話では10.3%で同ドラマ最高記録を更新した。

 『ハンオシ』は、「FEEL YOUNG」(祥伝社)で連載中の有生青春(ゆき・あおはる)による同名マンガが原作。仕事が大好きで結婚願望のないヒロイン・明葉(清野菜名)と、兄の妻への叶わぬ恋心を隠すために既婚者の肩書きを欲する不器用男子・百瀬(坂口健太郎)によるラブコメディだ。

 原作が人気な『ハンオシ』だが、実写ドラマ化となると、なかなか視聴者をイラつかせる作品に仕上がった。まず、ヒロインの相手役である百瀬の片思いの相手は、いわゆる“女が嫌いな女”。倉科カナが演じる美晴という女なのだが、旦那がいるのにやけに百瀬との距離が近かったり、百瀬が自分に甘いことをわかった上で弱みを見せたりと“あざとい”のオンパレード。倉科の演技力や美貌も相まって、「絶対に彼氏の側にいてほしくない女」としてネットをざわつかせていた。

 “お茶の間の嫌われ者”にゾッコンな百瀬、そしてそんな百瀬が好きでしょうがないヒロイン・明葉……。「共感できない」「イライラする」として離脱した視聴者も少なくなかった。それでも、緩やかだが視聴率が上昇したのは、坂口健太郎が持つ天性の魅力が大きく影響したからではないだろうか。

 視聴率が上昇した後半戦は、坂口による胸キュンシーンのラッシュだった。2階から愛の告白をした明葉を優しい表情で見上げて「僕もです。明葉さん、これからも一緒に居てください」とはにかんだり、自宅でひとり体育座りをしながら仔犬のような表情で明葉を想ったり……。どれもわざとらしくなく、坂口の素であるかのように見えるのも魅力。押し付けがましい胸キュンではなく、ふいにキュンとさせてくれるような“ときめかせ力”がこれでもかと発揮されている。

 最終回に向けて、坂口演じる百瀬の胸キュンシーンはますます増えつつある。先週も、真っすぐな瞳で「僕は明葉さんをラブです」と変わった告白をして視聴率を沸かせた。今夜の最終回ではどんな胸キュンを繰り広げてくれるのだろうか。有終の美に期待したい。

■番組情報
火曜ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』
TBS系毎週火曜22時00分~
出演:清野菜名、坂口健太郎、倉科カナ、高杉真宙、前野朋哉、中川翔子、笠原秀幸、小林涼子、森永悠希、長見玲亜、深川麻衣、岡田圭右、木野花、田辺誠一 ほか
原作:有⽣⻘春「婚姻届に判を捺しただけですが」(祥伝社「フィール・ヤング」連載中)
脚本:田辺茂範、おかざきさとこ
音楽:末廣健一郎、MAYUKO
プロデューサー:松本明子、那須田淳
主題歌:あいみょん「ハート」(unBORDE/Warner Music Japan)
演出:金子文紀、竹村謙太郎 ほか
編成:宮﨑真佐子
製作:TBSスパークル、TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/hannoshi_tbs/

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2021/12/21 19:00
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