ジャニーズの“YouTube攻勢”がマジすぎる！「テレビに見切りをつけたやり手スタッフが…」

　ジャニーズ事務所が来年元日、ゲーム専門のYouTubeチャンネル「Johnny’s　Gaming　Room」をオープンさせると発表した。ゲーム好きのジャニーズタレントが集まるチャンネルで、現在はプレオープンの状態ながらすでに46万人を越える登録者数が集まっている。

「『Johnny’s　Gaming　Room』は、大手広告代理店からの要請があり立ち上げたチャンネルのようです。今後は、任天堂を始め名だたるゲームメーカーとコラボしながら動画配信をし、タイアップ企画も行っていくようです。ゲーム動画といえば、さまざまなトップYouTuberたちがこぞって配信している激戦区ですが、ゲームメーカーはもともと、女性ユーザーが開拓できるジャニーズ事務所と組みたがっていた。来期の予算をジャニーズ用に確保しているメーカーもあるようで、広告代理店の方でグループごとにメーカーやアプリ、ゲームなどを振り分けて行くようです」（民放関係者）

「Johnny’s　Gaming　Room」や、嵐の二宮和也がメインで活動して大人気となっている「ジャにのちゃんねる」など、ジャニーズ事務所が運営するYouTubeの動画配信が好調なのは、こんな理由があるという。

「ジャニーズ事務所は、去年あたりから外部スタッフや作家などを集めてYouTube専門の制作部隊を作り、動画を量産する体制を構築しました。予算の削減で制作費が安くなっているテレビに見切りをつけたやり手の制作会社スタッフが参加していて、かなりクオリティの高い動画を作れるようになっています。これまではアイドルの動画といえばグダグダな内容のものが多かったですが、ジャニーズ関連の動画はしっかりと構成もできていてプロが見ても面白い内容になっている。テレビ関係者の間にもこれをライバル視して、かなり危機感を持っているスタッフは多いですよ」（民放関係者）

　そんなジャニーズ、来年はYouTubeの動画配信に過去最大に注力するつもりのようだ。

「ジャニーズ事務所は戦略的にYouTubeの動画配信を使うつもりです。メジャーデビュー前のグループをYouTubeで活動させて、人気が出たところでテレビに売り込もうとしている。これならば、YouTubeで収益も出て、宣材代わりにもなるので一石二鳥。現に、『ジャニーズJr.チャンネル』は160万人の登録者数がいて人気なのですが、メインで動画配信をしているのは『美 少年』『7 MEN 侍』『Travis Japan』などの次世代グループたち。出演しているメンバーは、動画配信の先にメジャーデビューやテレビ仕事が待っていると聞かされているので気合が入り、相乗効果で動画がどんどん面白くなっています。テレビ関係者も、ブッキングの参考にジャニーズのYouTubeチャンネルを見るのがいまや定番です」（民放関係者）

　ジャニーズは今後、若手に限らずさまざまなタレントを動画に起用し、YouTube界の天下を獲ろうとしているという。

「SixTONESはヒカキンとコラボして話題となりましたが、ライバルのSnow Manもバラエティ要素の強い動画を配信して話題です。こういった既存のチャンネルも、制作スタッフを増員してさらに強化していくようです。また、Hey! Say! JUMPの山田涼介のゲームチャンネル『LEOの遊び場』のように、タレント個人の趣味に特化したチャンネルもどんどん立ち上げていく予定だそう。中でも目玉になりそうなのが、亀梨和也によるスポーツ関連のチャンネルです。プロ野球選手をキャンプ地まで追って取材するなど、コンテンツをかなり作り込む予定のようです。また、こういった動画はある程度回を重ねたらDVD発売も予定し、かなりの収益を上げる計算をしているとか。ジャニーズは、嵐の活動休止で激減した売上を、2022年は動画配信で取り返すつもりのようです」（民放関係者）

　ファンからすれば、ジャニーズタレントをより身近に感じることができて嬉しい限り。ジャニーズのYou Tube攻勢は当分、続きそうだ。

小林真一（フリーライター）

テレビ局勤務を経て、フリーライターに。過去の仕事から、ジャニーズやアイドルの裏側に精通している。

こばやししんいち