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ジャニーズがゲーム特化YouTubeチャンネルを始めた背景にある成功体験と“悩み”

ジャニーズがゲーム特化YouTubeチャンネルを始めた背景にある成功体験と“悩み”の画像
「Johnny’s Gaming Room」チャンネルより

 12月16日、ジャニーズ事務所が新たなYouTubeチャンネルを立ち上げた。「Johnny’s Gaming Room」と題し、ゲームに特化したチャンネルになるのだという。

 Hey! Say! JUMPの有岡大貴、Kis-My-Ft2の玉森裕太と宮田俊哉の3人が中心となり、他のジャニーズタレントたちとゲームを楽しむ姿を見せていくものになるようだ。彼ら3人とゲームをするレギュラーメンバーは、Sexy Zone、ジャニーズWEST、King & Prince、SixTONES、Snow Man、なにわ男子、さらには関東と関西のジャニーズJr.から総勢15名程度が選出される予定で、2022年1月1日より本格始動する。

「まずは16日に“仲間探し”の第一弾としてジャニーズWESTと『マリオカート8 デラックス』で遊ぶ動画が公開されましたが、誰を選出するかについては後日発表とのことで、いきなり焦らされてました(笑)。29日まで仲間探し動画は公開されていく予定ですが、この形でいくとなると、1月1日のグランドオープンでレギュラーメンバーが発表されるのでしょう。

 しかし驚いたのが、グランドオープン後は毎週火曜日から土曜日まで週5で更新していくという点。かなり力を入れていくつもりのようですね。チャンネル自体も9月に登録済だったようですから、時間をかけて準備してきたのでしょう。すでに仲間探し動画はすべて撮り終えているみたいですしね」(アイドル誌記者)

 しかし、なぜ今になってゲームに特化したYouTubeチャンネルを立ち上げたのだろうか。

「ほとんどの所属グループが音源のストリーミング配信を基本的にしていないジャニーズですが、2018年に始めたジャニーズJr.のチャンネルをきっかけにYouTubeが好調なんです。今年もミリオンヒットを出すなど圧倒的なセールスを誇ったSnow Manは、12月17日時点で単独チャンネルの総再生回数が7億回以上と他のグループを圧倒。その人気の秘訣は、彼らの素の姿や成長がいつでも楽しめる動画が数多くアップロードされており、どのタイミングで彼らを知っても“沼”に落とす準備ができているからでしょう。こうしたやり方はおそらく、BTSを筆頭としたK-POP勢のデジタル戦略を参考にしたもの。先日デビューし、大ヒットを飛ばしているなにわ男子もYouTubeなどの活用がうまいですが、今回のゲーム特化チャンネルもこの延長線上にある展開でしょう。少し前にジェイ・ストームでデジタルマーケティングスタッフの求人をかけていたのも納得です」(音楽ライター)

 また、ジャニーズ事務所が現在抱えている、ある悩みの解決にもつながるとの見方もある。

「中心メンバーの3人は事務所内の意識調査で特にゲーム愛が強いという理由で選ばれたということですが、伸び悩むHey! Say! JUMPとKis-My-Ft2のテコ入れの要素も大きいのでは。また、二宮和也らの『ジャにのちゃんねる』であったり、音楽特番などのジャニーズシャッフルメドレーのように、グループの枠を超えて仲良くしている姿はファンの受けもいい。特にゲームであればワチャワチャ盛り上がりやすいでしょうし、ファンもタレントのプライベートがのぞけるようで嬉しいでしょうから、win-winの関係を築けることが期待できます。

 さらにジャニーズは現状、デビュー組だけでもグループを抱えすぎており、それぞれのグループにテレビで冠番組を持たせるといったやり方は現実的ではなくなりました。今後は『VS嵐』(フジテレビ系)や『ジャにのちゃんねる』、そして今回のゲームチャンネルのように、グループの枠を超えて“事務所総出”で売り出していくスタイルも増えていくのでは」(前出のアイドル誌記者)

 年末恒例の『ジャニーズカウントダウン』に加えて、今年から新たに『Johnny’s Festival』を始める狙いも、そういう部分にあるのかもしれない。

加賀美ジョン(音楽ライター)

洋邦問わず、音楽にまつわる編集・ライティングで十数年。クレジットを眺めるのが趣味。

かがみじょん

最終更新:2021/12/18 06:00
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