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『真犯人フラグ』第9話の過激すぎる演出で「しんどい」「2クール見る気失せる」

『真犯人フラグ』第9話の過激すぎる演出で「しんどい」「2クール見る気失せる」の画像
ドラマ公式サイトより

 秋元康が企画と原案を手掛ける日本テレビ系ミステリードラマ『真犯人フラグ』が第1部の最終回を前に急展開を見せ、佳境に差し掛かっている。だが、物語の盛り上がりとは裏腹に、視聴者からは不穏な展開への悲鳴の声と、制作陣に対する切実な願いが聞こえてきている。

 第1話で主人公・凌介(西島秀俊)の妻子たちが謎の失踪を遂げて以降、数々の不可解な出来事が凌介の身を襲ってきた同ドラマ。特に初回のラストは衝撃的で、「お探しのものです」というメモとともに見知らぬ男の子の冷凍された遺体が凌介宛に送られてくるという展開が視聴者を戦慄させた。同じスタッフが制作し、登場人物が次々に猟奇的な方法で殺されていた『あなたの番です』(2019年)の悪夢を思い出した人も多かった。だが、第2話以降はゆっくりと物語が進んでいく。凌介の周囲の人物たちは怪しさを増し、終始不穏な空気を漂わせながらも、酷くショッキングな場面はなかったし、失踪事件に関しても大きな進展はないままだった。

 ところが、12月12日に放送された第9話では、ようやく顔を見せた危険人物「バタコ」こと木幡由実(香里奈)が山中で男性を殺害するシーンが描かれ、続くラストシーンでは凌介宛にまた大きな冷凍の荷物が届けられた。恐る恐る凌介がその荷物を開けると、なかには氷漬けにされた息子・篤人(小林優仁)の姿が。ぐったりする篤人を抱き上げ、凌介が絶叫するという衝撃的な幕切れで、第1部の最終回となる第10話につないだのだ。

 そして第10話の予告では、病院に運ばれるも危険な状態だという篤人の姿と、「心停止」という声に悲痛な叫び声をあげる凌介の姿が。はたして篤人は助かるのか、ようやくの再会にもかかわらず悲しい結末を迎えてしまうのか、何とも心配すぎる展開が待っているようだ。

 この展開に心を痛める視聴者もやはり多いようで、SNSには「子どもかわいそおおおおお」「グロいのは案外平気だけど子どもの冷凍はむり……」「子どもをそんなふうにしないで ドラマでもしんどい」「子どもが被害者になるのはツラい。しかも冷凍箱詰め。もう2クール見る気失せる。。」といった声が多く上がっていた。

 また、「最終話であっちゃん(篤人)を蘇生して2021年終わりにして、お願い」と、年末に辛い展開は見たくないと制作陣に嘆願する声も。というのも、『あな番』では第1章のラストに主人公の妻が犠牲になったのだ。この衝撃の展開が大きな話題を呼び、そこから第2章の視聴率がうなぎ上りになったという面もあり、制作側が2匹目のドジョウを捕まえたい気持ちはわかる。謎解きと怖いもの見たさのドキドキを楽しむエンターテイメント作品だということもよくわかるし、当然そういった描写を含むサスペンス作品が悪いというわけではない。しかし、いくらドラマとはいえ、幼い子どもが無惨な方法で殺されてしまうような展開は楽しめないという視聴者が多いのも事実。重いテーマを扱うのなら、物語にそれなりの奥行きと深さがほしいのだ。

 12月19日、いよいよ今夜、第1部の最終話が放送される。はたして視聴者の切なる願いは届き、来年から始まる第2部にワクワクするような期待を持って、2021年を締め括ることができるだろうか。

■番組情報
日曜ドラマ『真犯人フラグ』
日本テレビ系毎週土曜22時30分~
出演:西島秀俊、芳根京子、佐野勇斗、桜井ユキ、生駒里奈、柄本時生、柿澤勇人、長田成哉、坂東龍汰、迫田孝也、田中哲司、宮沢りえ ほか
主題歌:Novelbright「seeker」(UNIVERSAL SIGMA / ZEST)
音楽:林ゆうき、橘麻実
企画・原案:秋元康
脚本:高野水登
チーフプロデューサー:加藤正俊
プロデューサー:鈴間広枝、松山雅則(トータルメディアコミュニケーション)
演出:佐久間紀佳、中島悟(AX-ON)、小室直子
制作協力:トータルメディアコミュニケーション
製作著作:日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/shinhannin-flag/

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2021/12/19 19:00
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