窪田正孝『ラジエーションハウスⅡ』好調! 実力派キャストと“月9演出”の安定感
#窪田正孝 #ラジエーションハウス
窪田正孝が主演するフジテレビ系「月9」枠の連続ドラマ『ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~』が好調をキープしている。視聴率や話題性は上昇傾向にあり、堅実に視聴者からの評価を高めているようだ。
人気コミックを原作にした同作は、2019年4月期に同枠で放送されたドラマの続編。「甘春総合病院」の放射線科を舞台に、レントゲンやCTで患者の「視えない病」を見つけ出す天才放射線技師・五十嵐唯織(窪田)ら“縁の下のヒーロー”たちの活躍を描く。
約2年ぶりとなるシーズン2は、ヒロインの甘春杏を演じる本田翼や、五十嵐にひそかに思いを寄せる広瀬裕乃役の広瀬アリス、姉御肌の中堅放射線技師・黒羽たまきを演じる山口紗弥加、、放射線技師長の小野寺俊夫に扮する遠藤憲一らおなじみのメンバーに加え、新レギュラーとして高嶋政宏や八嶋智人が登場。10月4日に放送された初回は、平均世帯視聴率11.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と好スタートを切った。
しかし、第2話では9.8%と一桁に下落。そのまま「一桁続き」となる可能性もあったが、第3話で10.8%とすぐに二桁に復帰すると、第4話も10.6%と同水準で推移し、11月1日に放送された第5話は11.1%と上昇して初回に並ぶ数字を記録した。
また、見逃し配信でも強さを発揮しており、初回は1週間で251万回再生(FOD、TVer、GYAO!、Yahoo!の合計値)に到達し、前クールの『ナイト・ドクター』を抜き、フジテレビ全番組の歴代最高記録を樹立している。
SNS上でも「ラジハ2、しっかり作りこまれていて安定感がすごい」「役者さんたちの演技がうまいから引き込まれる」「原作が面白いからドラマも安心して観ていられる」といった高評価の声が回を重ねるごとに増えているようだ。
今期は、米倉涼子が主演するテレビ朝日系『ドクターX~外科医・大門未知子~』の第7シーズンや、主演の小栗旬をはじめ豪華キャストが集結したTBS系日曜劇場『日本沈没ー希望のひとー』が視聴率面で突出。『ドクターX』は初回で貫禄の19.0%を記録し、4話連続で15%以上と絶好調で、『日本沈没』も第1話から3話連続で15%台を叩き出している。その一方、SNSなどでは綾野剛が主演するフジテレビ系『アバランチ』や吉高由里子主演のTBS系『最愛』が話題を集めた。
『ラジエーションハウスⅡ』は当初、視聴率でもSNSでの話題性でもそれほど目立った印象がなかったのだが、実はどちらも堅実に結果を出していたようだ。
「もともと窪田正孝さんは演技力に定評があったのですが、第1シリーズが終了してから2年の間にさらに実力を高め、演技派俳優として着実にステップアップしています。来年1月公開予定の主演映画『決戦は日曜日』も試写会での評判が非常にいい。そんな窪田さんを中心としたレギュラー陣は演技力に安定感があり、賛否が起こりやすい本田翼さんの演技も、シーズン2ということで見慣れたという人が多いのか、比較的、視聴者から好意的に受け入れている。また、同じ医療ドラマの『ドクターX』と掛け持ちしている遠藤憲一さんの演じ分けの上手さも話題です。そうしたキャスト陣の奮闘とチームの結束の強さから生まれる現場の雰囲気のよさが視聴者にも伝わり、視聴率の上昇やSNSでの評判のよさにつながっているのかもしれません」(ドラマウォッチャー)
また、今作の「安定感」はキャストの演技力の高さだけでなく、演出から生まれている面もあるようだ。
「前作に続いて今作の演出を務めている鈴木雅之監督は、草彅剛さんの“結婚3部作”を始め、『ショムニ』シリーズや『鹿男あをによし』などフジのヒットドラマの数々を手がけてきた名演出家。木村拓哉さんとのゴールデンコンビでも知られ、『HERO』シリーズや『PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!~』のほか、大ヒットした映画『マスカレード・ホテル』『マスカレード・ナイト』も手がけてます。『ラジハ』はよく見てみると、『HERO』などのヒット作品を彷彿とさせるシーンが随所にあり、王道の“月9演出”が散りばめられていることも作品の安定感につながっているのでしょう」(前出)
キャストの実力の高さと王道の演出によって抜群の安定感を発揮している今作。8日放送の第6話には、GENERATIONS from EXILE TRIBEの片寄涼太がゲスト出演することが決定しており、レギュラー出演している鈴木伸之(劇団EXILE)との「LDH対決」も見どころとなりそうなだけに、視聴率の上昇傾向に拍車が掛かる可能性もありそうだ。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事