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中日、立浪新監督誕生も…「内部の機密情報がダダ漏れ」問題がネックに?

中日、立浪新監督誕生も…「内部の機密情報がダダ漏れ」問題がネックに?の画像
写真/GettyImagesより

 プロ野球・中日ドラゴンズの来シーズンからの監督に、球団OBで解説者の立浪和義氏が就任した。

 立浪新監督は10月29日の就任会見では「妥協はしません」と選手に猛練習を予告、31日出演の番組では同日に監督就任発表した日本ハムファイターズ・新庄剛志監督にも言及した。

 以前より立浪氏の監督就任は既定路線だったが、正式発表した10月29日以降は立て続けにメディア出演が続いている。31日には全国ネットの情報番組『サンデーモーニング』(TBS系)にリモート生出演。解説者の張本勲氏に対し、来年2月の沖縄キャンプに指導者として来てほしいと公開オファーをしたことも話題になった。

 その後、地元CBCテレビの中日応援番組『サンデードラゴンズ』では、日本ハム新庄新監督について「野球の考え方はしっかりしている」と話し、エンターテイナーとして「新しい事も取り入れてくると思いますよ」と期待を寄せた。

 立浪新監督は11月4日からの秋季キャンプを視察、ここから新体制が本格始動するが、心配されていることもある。それは“情報漏洩”が極めて多いということだ。実は立浪氏の監督就任が正式に発表される前、新聞紙上では、新監督だけでなく1軍、2軍のコーチ陣の名前がほぼ全て掲載されるという異常事態が起こっていた。

 プロ野球OBは「機密情報である組閣人事が、メディアにほぼ筒抜けである証拠です」と警戒している。

「今回、球団親会社の中日新聞・中日スポーツ以外で主な組閣をスクープしたのは日刊スポーツが多かった。その他、スポーツニッポン、スポーツ報知はもちろん、名古屋に拠点を置いていないデイリースポーツでさえ組閣の一部をニュースとして書いていました。これだけ幅広く情報が出回るということは、情報提供者が内部にいるのか、間違いなくメディアに情報が漏れているということです。まあ、今はまだそれでもいいのでしょう。ですが、チームの内部情報はもちろんのこと、シーズン中に不祥事や内紛が起これば、たちまち情報が漏れ、面白おかしくかき立てるメディアも出てきます。チームにとって神経を使う故障者情報も同じです」(同)

 別のOBも「報道されているコーチ陣を見て『終わったな……』と。名前が載ったとある首脳陣は、とにかくお喋り好きで野球界では有名。彼を入れたら情報がダダ洩れするのは避けられない。立浪監督はそこを分かった上でオファーしたのですかね」と首をひねる。

 選手の頃から人気があった立浪氏の監督誕生は喜ばしいことだが、一歩間違えるとすぐさま泥船になりかねない爆弾を抱えていることが早くも判明したようだ。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2021/11/05 06:00
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