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衆院選10・31投開票「自民、立憲失速で高市早苗、維新の高笑い」――本当の勝者は誰だ

衆院選10・31投開票「自民、立憲失速で高市早苗、維新の高笑い」――本当の勝者は誰だの画像
高市早苗(写真/Getty Imagesより)

 10月31日に迫る衆議院選挙の投開票。

 各種世論調査によれば、自民は現有議席から減るとはいえ、単独過半数を維持。野党第一党の立憲民主党は共産党との選挙協力によって増えるとはいえ、政権交代には到底及ばない数字だ。

「岸田文雄政権となり、自民党に安倍政権の時のような勢いはない。つまり、4年にわたる地元活動がモノを言う自力勝負となり、”魔の3回生”や、漫然と期数を重ねてきたベテラン議員は落選危機です。ただ、過半数割れは逃れるだろうという見方も強く、岸田氏の責任問題にはならなさそう。一方の野党は、候補者一本化で共倒れを防ぐ事に成功したとはいえ、立憲が共産と組んだことにアレルギーを持つ支持者が多いのが現状です」(政治部デスク)

 ではこの選挙での”勝者”は誰なのか――。

 まず漁夫の利を得そうなのが日本維新の会。現有議席10が、30議席をうかがう勢いだ。

「有権者としては、安倍・菅体制で調子に乗ってきた自民にお灸を据えたい。野党にはがんばってほしいが、共産党と組むなんて御免こうむりたい。維新はそうした層をすくい取った上、吉村洋文・大阪府知事という若きリーダーの存在もあり、確実に支持者を増やしました。衆議院では20人以上の賛同があれば法案提出権があるため、次期国会では法案提出を乱発し、存在感を示すでしょう」(同前)

 維新創設者・橋下徹元大阪府知事や、代表の松井一郎大阪市長は、安倍、菅両氏と良好な関係があったため、これまで政権に真っ向勝負をしてこなかったが、その構図も変わりそうだ。

 維新関係者が鼻息荒く語る。

「岸田さんには改革姿勢が見られない。連立を組みたいと手を差し伸べてきても、無視することになりそうです。政権幹部との人間関係もないから、存分に叩き、倒閣を目指すことになるでしょう。安倍さんや菅さんと組むことだったありえる」

 その安倍、菅両氏は、余力を残して退任しただけに意気軒高だ。政治部記者が言う。

「2人とも選挙の応援要請は引く手あまたです。実際、聴衆は集まりますしね。もっとも、候補者の応援というよりは、自身の功績をアピールする場になっています。全く枯れてませんよ」

 こうした中、これまでになく熱視線を浴びるのが高市早苗政調会長だ。

 9月の自民党総裁選では、国会議員票が河野太郎氏を上回り、一気に「女性初の総理」候補に躍り出た。

「知名度をあげた高市氏に応援要請は引きも切りません。演説会場には熱烈な高市ファンもおり、著書やSANAEと書かれたタオルを持ってくる人も。演説はわかりやすく迫力があり、気さくに写真撮影に応じるので、さらにファンが増えそうです」(前出・記者)

 岸田氏のあまりの存在感のなさに、早くも来年夏の参院選を不安視する声もあがる。衆院選後は、高市氏や維新を台風の目とする政局が巻き起こりそうだ。

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2021/10/29 06:00
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