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衆院選出馬報道の森下千里 レースクイーン→グラドルからの巧みな世渡り術は政治家向きか

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森下千里オフィシャルブログ

 遠からず衆議院解散総選挙が行われる状況の中で、意外な名前が自民党の候補として浮上してきた。一部報道によると自民党宮城県連が、宮城5区の候補者として元タレントの森下千里を擁立するという。久々に聞く名前だが、果たして勝ち目はあるのか。

 1年延期された東京五輪が開催される“五輪イヤー”の2021年は、衆院議員が任期満了を迎え、必ず総選挙が行われる年。永田町界隈では「4月」「9月」「10月」と、解散のタイミングが最大の関心事となっているが、候補として上がってきた名前は、まさかの“元グラドル”だった。

「擁立が噂される宮城5区は、地元出身の安住淳(立憲民主党国対委員長)が議席を守り続けている民主王国で、自民党はずっと苦戦続き。名古屋出身で知名度も中途半端、何の実績もない“落下傘”の森下千里に勝利の目があるとは思えません。ツイッターを見ると、震災のことや政治・社会問題に関心があるようですが、プロフィールのTOPが『愛知県観光”しあわせ”大使』ですしね。

 ただ、自民党を含む各政党は、ここ最近の男女同権の流れに従って、とにかく女性候補を増やしたい。しかし、なかなか候補が見つからないので、知名度があり政治に関心がある人は大歓迎という状況です。2019年の参院選に元モーニング娘。の市井紗耶香が出馬したのは記憶に新しいでしょう。出馬するタレント候補者も、たとえ選挙に落ちても、政治に関心にあることがアピールできれば、その後の仕事に繋がりますから、政党とタレント候補はいわば“持ちつ持たれつ”の関係です」(週刊誌政治部記者)

 もっとも、過去にはタレント議員が立派に仕事をこなしてきた例もある。森下はまだ立候補も表明していないが、政治家に向いているという意見もある。

「森下はもともとレースクイーン出身で、その後、グラビアアイドルに転身。マンガ誌や週刊誌の表紙を飾り、一時はバラエティ番組にもよく出ていました。彼女の特徴は、とにかく趣味の守備範囲が広いこと。ゴルフ、釣り、ファイナンシャルプランナーの資格取得、陶芸、小説執筆、ジム通いなど、仕事に繋がりそうなことは何でもやる印象です。中でも一時期必死にアピールしていたのが“カレー好き”。石田純一や新山千春らと『芸能界カレー部』を名乗り、コラボ商品を作ったりしていました。

 芸能界では志村けんに気に入られていましたし、東京で活躍しながら地元・名古屋でもローカル番組のレギュラーをやったりと、世渡りは上手な印象ですから、政治家になっても上手に立ち回るんじゃないですか」(グラビア誌記者)

 かつて名作ドラマ『3年B組金八先生』でスケバン役だった三原じゅん子も、今や自民党のちょっとした顔。「顔はヤバイよ、ボディやんな」の三原の次は、カレー好きの出番かもしれない。

藤井利男(ライター)

1973年生まれ、東京都出身。大学卒業後に週刊誌編集、ネットニュース編集に携わった後、独立。フリーランスのジャーナリストとして、殺人、未解決事件、死刑囚、刑務所、少年院、自殺、貧困、差別、依存症といったテーマに取り組み続けてきた。趣味はダークツーリズム。

ふじいとしお

最終更新:2021/03/12 11:00
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