新田真剣佑、ハリウッド実写版『聖闘士星矢』主演に大抜擢も…“原作改悪”を不安視する声が続出するワケ
#聖闘士星矢 #新田真剣佑
日本の人気コミック・アニメ『聖闘士星矢』をハリウッドで実写化した映画『Knights of the Zodiac(原題)』(公開時期は未定)の撮影が完了したことが22日に発表され、新田真剣佑が主演を務めることが明らかになった。この大抜擢に歓喜や期待の声が集まる一方、ネット上で原作ファンから“改悪”を不安視するコメントが続出している。
車田正美氏による原作は1985年から「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載され、翌年のアニメ化によって人気が爆発。個性豊かなキャラが「聖衣(クロス)」と呼ばれるアーマーをまとって闘うド派手なバトルシーンや、ギリシア神話をモチーフにした物語で多くの読者を魅了した。原作の連載終了後もスピンオフや新作アニメが制作されるなど、現在も根強い支持を誇っている。
真剣佑が演じるのは、主人公の「ペガサス星矢」。『ジュマンジ』シリーズなどに出演したマディソン・アイズマンがSienna(原作の城戸沙織=女神アテナ)役、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのボロミア役などで知られるショーン・ビーンがAlman Kido(原作の城戸光政)役を務める。さらに『X-MEN』シリーズのジーン・グレイ役などで有名なファムケ・ヤンセンらの出演も決定している。
「これだけの豪華キャストがそろいながら、ハリウッドに本格進出したばかりの真剣佑が主演に選ばれたのは異例の大抜擢。オーディションで役を射止めたのかと思いきや、22日付の『女性自身』(光文社)WEB版によると、製作サイドからの直々のオファーで決まったそうで、ギャラも億単位の超好待遇とのこと。ハリウッドからの期待はかなり大きい。今作をきっかけに、ハリウッドで真剣佑の快進撃が始まる可能性もあります」(映画関係者)
これまでも渡辺謙や真田広之らがハリウッドで活躍してきたが、それを超えるような大躍進の序章となりそうな気配だ。
しかし、ネット上では原作ファンを中心に「改悪される予感しかしない」「実写化は無理ある」「日本の漫画・アニメの実写化はハリウッドでも信用できない」といった不安の声が集まっている。
「大きな不安要因のひとつとなっているのは、同じジャンプ作品である人気コミック『ドラゴンボール』の“トラウマ”です。2009年にハリウッド製作の実写版映画『DRAGONBALL EVOLUTION』が公開されたのですが、なぜか主人公の孫悟空が冴えない高校生として学園生活を送っているなど、衝撃的な原作改変で世紀の大失敗作に。後年、原作者の鳥山明氏がアニメ版の新作公開に際して『「たぶんダメだろうな」と予想していたら本当にダメだった某国の実写映画と大違いです』とコメントしたほどで、多くの漫画ファンにとってもトラウマとなった。『聖闘士星矢』の原作やアニメ版はフランスやブラジルなどでも非常に人気が高く、今回は海外ファンからの強い拒絶反応も予想されます」(前出)
さらに、もうひとつの大きな不安の種があるという。
「2019年よりNetflixで北米をメインターゲットにした3DCGアニメ『聖闘士星矢: Knights of the Zodiac』が配信されたのですが、主要キャラのひとりである『アンドロメダ瞬』の性別が男性から女性に変更され、国内外のファンから抗議の声が殺到するなど物議を醸しました。ポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)を意識して瞬を“女性化”したとみられたため、ファンから『原作をまったく理解していない』『優しい性格で争いを好まない瞬を女性化するのは逆に女性のステレオタイプ化を助長する』といった批判が集中したのです。今回の実写版でも、同じように“ポリコレ的判断”で大きな改変があるのではと危惧されているようです」(前出)
しかし、そうした改変には“ポリコレ問題”以上に根本的な原因がありそうだという。
「実は、Netflix版の瞬の性別変更は、ポリコレ問題よりも、ビジネス上の判断が大きかったとの見方がある。原作では、星矢や瞬をはじめとしたメインキャラは全員が男性であるため、原作ファンではない一般層を取り込みたい制作サイドの判断として『バランスが悪いから女性キャラを入れたい』『映画界で闘う女性キャラがウケているので流行を取り込みたい』という思惑があったのではと指摘されているんです。今回の実写版は3Dアニメ版以上に一般層を意識しなくてはなりませんから、同じようにキャラの性別が変わったり、もっと大胆な改変があったりといった可能性は十分に考えられます。ちなみに、現状では実写映画版のストーリーや内容はまだ発表されていないため、瞬の性別や配役、そもそも登場するのかといった点は不明です」(前出)
今作の成否はどうあれ、真剣佑にとってハリウッド映画の主演を務めるという事実は大きく、海外で成功するための大きな足掛かりになるのは確実だろう。だが原作ファンの胸中が複雑なのも間違いなく、今後も公開まで不安と期待の入り混じった視線が注がれることになりそうだ。
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