『機動戦士ガンダム』がNetflixで実写映画化! 『メタルギアソリッド』とどちらが先になる?
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1979年に放送が始まり、40年以上にわたってさまざまなシリーズを展開している『機動戦士ガンダム』。その初の実写映画化が話題を呼んでいる。
米Netflixは現地時間12日、映画『キングコング:髑髏島の巨神』を手がけたことで知られるジョーダン・ヴォート=ロバーツを監督に迎えた『機動戦士ガンダム』シリーズの実写映画の製作を発表した。『キングコング:髑髏島の巨神』のほか、『パシフィック・リム』シリーズや『名探偵ピカチュウ』など数々の作品を手がけてきたレジェンダリー・ピクチャーズが、『ガンダム』を生んだサンライズと共に製作にあたる。
ヴォート=ロバーツ監督は日本のアニメやゲームの大ファンであり、『キングコング:髑髏島の巨神』でもそうした“日本好き”がキャラクターの名前やクリーチャーの造形などに反映されていたため、今回の『ガンダム』実写化にも期待の声が上がっているようだ。
しかし、具体的に動き出すのはまだ先だろうと映画ライターは語る。
「そもそも、レジェンダリーとサンライズのタッグで『ガンダム』の実写映画を作るという話は2018年に発表されたこと。翌年3月になって、マーベルやDCコミック作品の数々のストーリーを手がけたことで知られるブライアン・K・ヴォーンが脚本を担当し、エグゼクティブプロデューサーにも加わると報じられましたが、それから2年経ってやっと監督を発表できるようになったわけです。
ただ、こうした座組みが整っても、実際に撮影が始まるまでは何が起こるかわからないのがハリウッドであり、映画製作。たとえば大友克洋の名作『AKIRA』の実写映画化は、02年にワーナー・ブラザースが権利を獲得した後、さまざまな紆余曲折を経て、17年頃からようやくタイカ・ワイティティが監督を務める形で動き出し、2021年5月21日公開予定で正式に話が進んでいました。しかし、進行の遅れによって『マイティ・ソー』シリーズ新作の撮影とぶつかってしまい、ワイティティ監督のスケジュールが確保できず、一転して制作の保留が決定。多忙なワイティティは監督を降りる可能性も示唆するなど、現在は振り出しに戻ったような状態です。『ガンダム』の実写化も道のりは長いのでは」
ヴォート=ロバーツは、世界的に人気を博した日本の名作ゲーム『メタルギアソリッド』の実写映画化でも監督を務める予定だ。14年頃からソニー・ピクチャーズ主導で動いているこちらは、脚本の草稿ができたとヴォート=ロバーツが19年にSNSで報告しているほか、昨年12月には主役のソリッド・スネーク役の俳優がオスカー・アイザックになると一部で報じられた。『ガンダム』より先行する『メタルギアソリッド』実写映画の撮影スケジュールが優先されても不思議ではない。
一方、『ガンダム』の実写映画プロジェクトが『AKIRA』のようになる可能性は低いとの指摘もある。
「Netflixは近年、人気マンガやアニメの実写化に力を入れており、“鉱脈”だと感じている。きっちりスケジュールも予算も確保し、完成させるでしょう。そもそも一般的なハリウッド映画に比べ、プロジェクトが正式発表されてからの制作進行スピードが速い。アニメ『カウボーイビバップ』の実写ドラマ版は、17年6月に製作が正式に発表され、Netflixによる配信が明らかになったのは18年11月でしたが、その翌年には撮影が始まっています。ちなみに『カウボーイビバップ』もサンライズの作品ですね」(IT系ライター)
ヴォート=ロバーツ監督は昨年12月、ソリッド・スネーク役の俳優について一部で報じられたのを受け、Twitterで「みんなの熱狂的なリアクションに感謝している」と述べた後、「ハリウッドはスローなんだ。大変だよ」とコメント。『メタルギアソリッド』の実写化プロジェクトがなかなか進行しないことへの不満をこぼしたものと見られる。Netflixによる『ガンダム』の実写映画は、我々が想像するよりも早く届けられるのかもしれない。
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