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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『#家族募集します』、“視聴者離れ必至”の危機?

重岡大毅 × 仲野太賀『#家族募集します』復活も…“視聴者離れ必至”の危機? 日テレ『ハコヅメ』との違いは

『#家族募集します』公式サイトより

 重岡大毅(ジャニーズWEST)主演のTBS系金曜ドラマ『#家族募集します』の第3話が、いよいよ8月13日に放送される。オリンピックの影響などにより4週間ものブランクを経ての再開だ。

 今期のドラマは、どの局も軒並み苦戦を強いられている。高視聴率のオリンピック中継と重なったことで視聴率が低迷するドラマが続出したのに加え、出演者やスタッフの新型コロナウイルス感染が相次いでいる。同局の『プロミス・シンデレラ』の松井玲奈、や『ハコヅメ ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系)の永野芽郁、『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)の田中圭、沢村一輝らが次々に感染し、撮影休止や放送中断に追い込まれるドラマも。

 『#家族募集します』も、主人公の幼なじみで重要な役どころを演じる仲野太賀が新型コロナウイルスに感染したことを、初回放送後の7月11日に発表した。TBSにとっては、もともとオリンピックの関係でしばらく放送を休止することが決まっていたことが不幸中の幸いだったといえるだろう。その間に仲野は回復し活動を再開、第3話の番宣に登場するなど元気な姿を見せてくれている。

 しかし約1カ月間にもわたる中断は、『#家族募集します』にとって苦しい決断だったに違いない。同ドラマは、新米シングルファーザーの赤城俊平(重岡)が、幼なじみの小山内蒼介(仲野)の提案により、シングルマザーの桃田礼(木村文乃)、横瀬めいく(岸井ゆきの)とその子どもたちとシェアハウスで生活を共にしながら、新しい家族の形を作り上げていくというホームコメディ。第2話でようやくメインの登場人物が全員集まり、これから物語が動き出す、というところだった。世帯平均視聴率は初回7.7%、第2話が7.8%(関東地区・ビデオリサーチ調べ/以下同)と、ヒット作が続くTBSの同枠にしては高くはなかったが、SNSなどでは「涙腺崩壊してしまった」「何度見ても泣ける」などの声も多く挙がっていた。

 だが、やはり1カ月の休止は長い。TBSも視聴者離れを食い止めるため、「復習ナビ」を放送したり、キャストが出演する動画を公式YouTubeで公開したりと、手を尽くしてはいる。SNSでは放送を待ち望む声も見られるが、ドラマのファンというより、重岡のファン層からの声が多いように感じる。せっかく物語が乗ってきたところだが、視聴者離れは避けられないのではないだろうか。

 というのも、『#家族募集します』は軽く気軽に観て楽しむドラマではなく、明るく描かれてはいるが、どちらかといえば熱く重いストーリーだからだ。たとえば焼肉を食べるにしても、テンポ良くパクパクと食べていれば食べられる量でも、途中で中途半端に間が空いてしまうと、それなりの満腹感を覚えて満足してしまい、食が進まなくなる……というのに似ている。視聴者も1カ月というブランクの間に、“重い”ストーリーはもうじゅうぶん、という気分になってしまっていないだろうか。

 日テレで放送中の『ハコヅメ』は、主演の永野芽郁のコロナ感染により、8月4日・11日の2週にわたって総集編を中心とした「特別編」が放送された。それまで11%前後で推移するなど好調だった世帯平均視聴率は、4日の放送はオリンピック期間中ということもあって6.4%と大きく数字を落としたものの、11日の放送では8.8%まで上昇、視聴者からの反響も大きく、SNSでも「何度見ても面白い」などと話題となっている。本編が再開する次週には、視聴率も回復するだろう。それは『ハコヅメ』が笑いながら軽い気持ちで観ることができる“万人ウケ”タイプのドラマだからかもしれない。

 もちろん、フタを開けてみなければどうなるかは分からない。今夜放送の『#家族募集します』第3話は、俊平がこれまで息子の陽(佐藤遙灯)に言えずにいた“母親が帰ってこない理由”をついに打ち明ける、という展開だ。おそらく涙なしでは観られない、そんなシーンになるだろう。視聴者の心を引き戻せるかどうかは、どうやら重要なシーンを演じる主役の重岡の力量にかかっているようだ。

■番組情報
金曜ドラマ『#家族募集します』
TBS系毎週金曜22時~
出演:重岡大毅、木村文乃、仲野太賀、岸井ゆきの、金子大地、小松和重、福山翔大、丸山礼 、石橋蓮司、佐藤遙灯、宮崎莉里沙、三浦綺羅 ほか
脚本:マギー
演出:福田亮介、村尾嘉昭
プロデューサー:佐久間晃嗣、岩崎愛奈、那須田淳
主題歌:ジャニーズWEST「でっかい愛」(Johnny’s Entertainment Record)
製作:TBSスパークル、TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/kazokuboshuu_tbs/

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2021/08/13 12:00
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