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重岡大毅×仲野太賀タッグがTBSにとって盤石なワケ…新・金曜ドラマ『#家族募集します』

『#家族募集します』公式サイトより

 ジャニーズWESTの重岡大毅が主演、仲野太賀、木村文乃、岸井ゆきのと実力派俳優陣が脇を固める、新時代のホームドラマ『#家族募集します』(TBS系)が7月9日からスタートする。 

 2021年に入り、ヒット作が続いているTBSの金曜ドラマ枠。冬には家族の介護や生と死など重いテーマをユーモラスに描いた異色のホームドラマ『俺の家の話』、春には登場人物がみんな離婚するという今の時代らしい家族の多様な在り方を描いた『リコカツ』と、どちらも社会派ドラマの側面を持ちながらも絶妙なコメディ要素で視聴者を楽しませ、多くの話題を集めた。

 そして続く今回の夏ドラマ。TBSはヒットが続く金ドラの枠で、今期も無事に成功へと導くことができるだろうか? その鍵を握っているのは、重岡大毅と仲野太賀、この2人の存在だろう。

 重岡が演じるのは、ある事情からシングルファーザーとなり、仕事と育児に追われる日々を過ごす主人公・赤城俊平。仲野はその赤城の幼なじみ・小山内蒼介役を演じる。さらに教師でシングルマザーの桃田礼の役に木村文乃、夢を追い続ける子持ちのシンガーソングライター・横瀬めいく役が岸井ゆきのというキャスティング。面倒見が良いがお節介な蒼介の提案により、シングルファーザーとシングルマザーが一つ屋根の下で共同生活を始める、というストーリーだ。

注目される、重岡大毅の俳優としての確かな実力

 まずはゴールデン・プライム枠の連ドラ主演は初となる重岡の経歴から見てみよう。2014年にジャニーズWESTとしてデビュー以来、不動のセンターとして高い人気を誇っている重岡。俳優としても順調に活躍の場を広げていて、2014年に宮藤官九郎が手がけた日曜劇場『ごめんね青春!』(TBS系)に出演すると、2016年には映画『殿、利息でござる!』と『溺れるナイフ』に立て続けに出演。特に『溺れるナイフ』では同世代の菅田将暉と共演し、影響を受けつつも遜色のない存在感を示して好評を博した。菅田には太陽のような存在だったと言われ、重岡自身も自信がつき、俳優としての転機になったと言及している。

 また、2019年放送の『これは経費で落ちません!』(NHK)ではヒロインに想いを寄せる好青年役を熱演、従来の固定ファン層のみならず幅広い世代から人気を集めた。さらに、2020年放送の『知らなくていいコト』(日本テレビ系)では、打って変わってアイドルのイメージとは正反対の“クズ男”を見事に演じ視聴者を驚かせ、俳優としての新境地を切り開いた。まさに順風満帆、勢いに乗っているところだと言えるだろう。

注目度抜群、旬な俳優・仲野太賀。重岡との共通点が作品世界に与える影響とは

 一方、仲野はといえば、2020年に公開された出演映画はなんと7本、2021年も3本の出演映画の公開が決まっている。連ドラ出演も途切れることなく、2020年『この恋温めますか』(TBS系)、2021年『コントが始まる』(日本テレビ系)と立て続けに出演し、いずれも重要な役どころを演じている。まさに映画やドラマに引っ張りだこ、今もっとも旬な俳優のひとりだ。映画やドラマなどのレビューサイト「Filmarks(フィルマークス)」が調査・発表した「2021年上半期・国内俳優人気ランキング」では成田凌や菅田将暉を抑え第1位に輝き、SNSでも「仲野太賀が居れば間違いない」と言った声が上がるほど、多くの映画ファン、ドラマファンからの期待値は高い。

 そんな幅広いファン層を持つこの2人に共通しているのは、パッと目を引く派手なヒーロー性というのではない、すぐ隣にある飾らない日常的な魅力で、スッと懐に入ってくるような、そんなところ。役により変化しつつも、どの役にもリアルな体温が感じられ、まっすぐに心に響き共感を呼ぶ。つまり、2人とも役を通じて心を掴むのがうまいのだ。ともに28歳と同年齢の2人、放送前の特番では「しげしげ」「たいがくん」と呼び合い、“秒で仲良くなった”と仲野が語っていたが、近しい空気感を持つ2人だけに意気投合するのも納得できる。

 辛さや心細さを抱えながらも深い愛情で子育てに奮闘するシングルファーザーの赤城(重岡)と、面倒見がよくお節介という人情味溢れる小山内(仲野)。際立つ陽気さ、明るさと同時に、2人が隠し持つ苦悩や影が作品世界に深みを与えてくれることだろう。

 「Filmarks」が調査・発表した「2021年 地上波放送の夏ドラマ 期待度ランキング」部門で、第1位に選ばれている当ドラマ。掴みは完璧だ。あとは物語がどう動いていくのか。2人の演技に特に注目しながら初回の放送を楽しみたい。

■番組情報
金曜ドラマ『#家族募集します』
TBS系毎週金曜22時~
出演:重岡大毅、木村文乃、仲野太賀、岸井ゆきの、金子大地、小松和重、福山翔大、丸山礼 、石橋蓮司、佐藤遙灯、宮崎莉里沙、三浦綺羅 ほか
脚本:マギー
演出:福田亮介、村尾嘉昭
プロデューサー:佐久間晃嗣、岩崎愛奈、那須田淳
主題歌:ジャニーズWEST「でっかい愛」(Johnny’s Entertainment Record)
製作:TBSスパークル、TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/kazokuboshuu_tbs/

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2021/07/09 13:00
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