『TOKYO MER』異例の“右肩上がり”で大ヒットの可能性! 医療モノかぶりの『ナイト・ドクター』を凌駕した理由とは
#鈴木亮平 #日曜劇場 #TOKYO MER #ナイト・ドクター
今期のドラマの中で、視聴率が異例の右肩上がりを続けていることで別格の注目を集めている日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系)。医療ドラマでありながら「まるで戦隊ヒーロー」「アベンジャーズ感がある」といった意外な感想が広がり、その独特の魅力で視聴者の共感を呼んでいるようだ。
同ドラマは、石田ゆり子演じる東京都知事の号令によって新設された架空の救命救急チーム「TOKYO MER(東京モバイル・エマージェンシー・ルーム)」の活躍を描くオリジナル作品。主演の鈴木亮平が演じるチーフドクター・喜多見幸太をはじめとした個性的なメンバーたちが、最新の医療機器と手術室を搭載した“移動する救急救命室”となる「ERカー」を駆使し、事故・災害・事件の現場に駆け付けて患者を救う。
平均世帯視聴率は第1話が14.1%、第2話が14.3%、18日放送の第3話が14.4%、個人視聴率も第1話が8.2%、第2話が8.4%、第3話が8.5%(いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)といずれも放送を追うごとに上昇。SNS上でも放送中に関連ワードが続々とトレンド入りするなど大きな反響を呼んでいる。
ネット上では「戦隊ヒーローっぽい」「アベンジャーズみたい」といった声が多く上がっており、それが人気の秘密になっているようだ。
「チーフ役の鈴木をはじめ、MER解体の密命を受けながらチームの一員として活動する役柄の賀来賢人、菜々緒が演じる経験豊富な看護師、佐野勇斗が扮するメカオタクの臨床工学技士、中条あやみが演じる葛藤を抱えた研修医など、戦隊モノのようにメンバーのキャラが立っている。どんな事故や事件が起きても、最終的にメンバーたちが大活躍して『犠牲者ゼロ』で解決してしまうのもヒーロー番組的です。不安の多い時代だからこそ、わかりやすいキャラづけと安心感が視聴者にウケているのでしょう。また、チームとERカーの存在は政治家たちの権力争いに利用されている側面もあり、日曜劇場らしい骨太の展開があるのも魅力です」(芸能ライター)
今期では、波瑠が主演する月9ドラマ『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)も同じ「架空の救急救命」設定の医療モノで、比較対象にされることも多い。
「『ナイト・ドクター』は若い医師たちの成長に重点を置いた青春群像ドラマのような構成になっていますが、一方の『TOKYO MER』は最初から鈴木が演じる喜多見をスーパーマン的なキャラにするなどし、チームの痛快な活躍を主題にしています。メンバーたちを引き立たせるために消防庁や警察が“ヒール役”になったり、ご都合主義的な展開になったりすることがあり、そのせいで『現実味がない』といった批判もあるのですが、リアリティよりも医療従事者をヒーローとして描くことを重視しているのでしょう」(前出)
『TOKYO MER』では、毎回番組のエンディングに「すべての医療従事者の皆さんへ 最大の敬意とエールをこめて」というテロップが表示される。そうした部分も含め、同ドラマでは徹頭徹尾、医療従事者を“ヒーロー視”しているのだろう。
医療従事者へのリスペクトにあふれたスタンスが視聴者の共感を呼び、それが異例の「右肩上がり」という結果に結びついていると思われる同ドラマ。前クールの「日曜劇場」作品『ドラゴン桜』に負けない大ヒット作になる可能性もありそうだ。
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