戸田恵梨香『ハコヅメ』艶めかしく同僚を誘惑する小悪魔“藤”が妙にハマっている理由
#戸田恵梨香 #ハコヅメ
7月14日放送の『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系)第2話で、戸田恵梨香が小悪魔っぷりを炸裂させていた。
ワケありエリートの藤(戸田恵梨香)とポンコツ新人の川合(永野芽郁)が、交番を舞台に警察官たちの悲喜こもごもを繰り広げるコメディタッチの警察ドラマ『ハコヅメ』。第2話では2人が突如、刑事課の“応援”に駆り出され、刑事課の源(三浦翔平)と山田(山田裕貴)とペアを交換してカップルを装い薬物事件の被疑者を追うことになる。行き先がラブホテルであったことに新人の川合は動揺するが、藤は元刑事課の経験豊富なエリートなだけあって捜査内容に一切動じず、そればかりか刑事課の手柄を横取りしようともくろんでいた。
彼氏役の山田に「凶暴だけど見た目はゴリゴリの美女」と称される藤。デートを装うために着飾った藤はラブホテルのベッドの上に艶めかしいしぐさで腰掛け、山田に話しかけながら徐々に接近。結局、山田は藤の優しい言葉に惑わされ、しっかり手柄を横取りされてしまうのだった。
こうした藤のキャラクターは原作ありきのものだが、戸田恵梨香の演技力が合わさったことで原作以上にキレのよさが際立っている。警察官としての表の顔と一人の人間としての本音を吐き分け、メリットのために色仕掛けに近い手段も選びながら、悪びれもなくひょうひょうとする。
戸田恵梨香の真骨頂は“二面性のあるオンナ”?
もともと、戸田恵梨香は二面性のある役柄が上手い。というよりも、二面性のある役を演じられる素地がある。
例えば、連続テレビ小説『スカーレット』(NHK)の喜美子のような現実を生きる等身大の女性も演じることができれば、『SPEC』シリーズ(TBS系)の当麻紗綾のように現実離れした極端なキャラクターも世界観に溶け込むように演じることができる。それらが合わさった二面性を感じさせる作品といえば、直近だと3月まで放送されていた『俺の家の話』(TBS系)での好演が思い出される。戸田が演じたのは、「詐欺師では」という疑惑すらかけられていた介護ヘルパー・志田さくら。序盤ではミステリアスだった彼女が、寿一(長瀬智也)に恋をして思いを通わせるシーンで見せたキュートな表情は格別だった。
二面性といえば聞こえは悪いかもしれないが、人間誰しも向かい合う人や場所によって違う顔を持っている。その多面性を、不自然さを感じさせず、一人の人格にうまくあてはめていく演技力が戸田にはあるのだ。『ハコヅメ』はコメディ漫画が原作なので、特にギャグパートはともすれば「やりすぎ」になってしまう。それを日常とシリアスを織り交ぜた上手い塩梅に仕上げている秘訣は、脚本や演出の技だけでなく戸田の演技力にあるのかもしれない。
■番組情報
水曜ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』
日本テレビ系毎週水曜22時~
出演:戸田恵梨香、永野芽郁、三浦翔平、山田裕貴、西野七瀬、平山祐介、千原せいじ、渕野右登、ムロツヨシ ほか
主題歌:milet「Ordinary days」(Sony Music Labels)
音楽:井筒昭雄
脚本:根本ノンジ
チーフプロデューサー:加藤正俊
プロデューサー:藤森真実、田上リサ(AX-ON)
協力プロデューサー:大平太
演出:南雲聖一、丸谷俊平、伊藤彰記
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/hakozume/
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