中居正広、フェス中止問題に「致し方ない」見解が波紋…「大人の意見」「アーティスト側に立ってほしかった」と賛否
#中居正広 #ワイドナショー #ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021
8月に茨城県の国営ひたち海浜公園で開催予定だった大型音楽フェス『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021』が地元医師会の要請で中止になった件について、中居正広が「致し方ない」と理解を示したことが波紋を呼んでいる。中止要請についてミュージシャン側から抗議の声が上がっていたため、元SMAPの中居に対しても「アーティスト側に立ってほしかった」との意見があり、物議を醸しているようだ。
コロナ禍で昨年中止となった同フェスは、今年は8月7日~9日、14日、15日の計5日間の開催予定で、来場者数を例年の半数以下の「1日あたり約3万人」をめどにすることを決めて準備を進めていた。しかし、今月2日に茨城県医師会などから中止要請があったといい、開催まで約1カ月前の土壇場で中止が決定。これに複数の著名アーティストが抗議や怒りの声を上げていた。
11日に放送された情報バラエティ番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)ではこの問題が取り上げられ、コメンテーターとして出演した中居は見解を求められた。
中居は「いろんなアーティストの方が集まって、万が一クラスターになった時、アーティストの方がどう責任取るのか」と、イベントで感染拡大が起こってしまった状況を想定しながらコメント。続けて「たとえば『重症化してしまった』とか、あるいは『亡くなってしまった』という時、あの時になんで『止めておこう』ってアーティスト側から言えなかったのか……ってなる」と、最悪の事態を考慮した上で語った。
さらに、中居は「最悪の場合を考えると、うーん……」と考え込みながら言葉を詰まらせ、進行役の東野幸治から「(中止は)致し方ないということですか?」と質問されると、「致し方ない気がするかな」と返答した。
演者側であるタレントとしては非常に難しい問題だったはずだが、中居は慎重に言葉を選びながら真摯にコメントしていた印象だった。
だが、これに違和感を抱いた音楽ファンもおり、ネット上で「中居くんがロッキン中止肯定派なのはガッカリだな」「自分もライブやってたんだからアーティスト側の気持ちを汲んであげてほしかった」「今どれだけの縛りの中でライブが行われているか知らないのでは?」「オリンピックやるのにフェスは中止になることに疑問を持たないのか」などと批判が噴出した。
その一方で「とても真っ当な大人の意見だった」「ライブが中止になることの悔しさやスタッフへの思いとか全部わかった上で中居くんはコメントしてるんだよ」「中居くんは責任感が強いんだろうね」と支持する声もあり、賛否両論となっている。
「現在は歓声の禁止やアルコールをはじめとした飲食の制限など、厳しい条件下でライブが行われています。しかし、番組では“コロナ禍前の印象”でフェスが語られていたと感じ、そこに違和感を持った音楽ファンもいたようです。また、音楽ファンにしてみれば、中居さんにアーティスト側に立ってほしかったという気持ちもある。ただ、中居さんの意見も、責任のある立場としては正論で、どちらが正しい・間違っていると簡単に割り切れる問題ではないのかもしれません」(音楽ライター)
一方、音楽フェスの開催そのものに問題があるというわけではないとの見方もあるようだ。
「ネット上では、同フェスの『1日あたり約3万人』という開催規模はコロナ禍においてほとんど前例がなく、感染拡大以外に熱中症の危険もあるため、その規模で開催するなら国や地元自治体、医師会などの専門家機関を巻き込んだ上で進めるべきだが、それがしっかりできていなかったのでは……とも指摘されています。
実際、8月20日から3日間にわたって開催が予定されている国内最大級の野外フェス『FUJI ROCK FESTIVAL′21(フジロック)』は、開催地の新潟県・湯沢町がフジロック関係従業員を対象に『開催前までにワクチン接種を完了する』と計画。6月に県から職域ワクチンの供給が一時停止されると通達があり、一時は実施が難しくなっていましたが、県との調整によって一定のワクチン確保に成功したという同町からの発表が先日ありました。フジロックが地元としっかり連携できている証明ともいえる出来事で、こちらは開催に漕ぎつけられるのではないかと見込まれています」(前出)
いずれにしても、前例がない事態なのでどうしても混乱が起きやすくなっている大規模イベント問題。中居の見解には賛否あるが、このようなセンシティブな問題にしっかり向き合ってコメントした誠実さは多くの視聴者に伝わったことだろう。
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