『ボクらの時代』千原兄弟、中川家、ミキの「弟たち」が語る“兄のすごいところ”と兄弟間パワーバランス
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4日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)はちょっと珍しい趣向。千原兄弟、中川家、ミキという3組の兄弟コンビを、兄グループと弟グループにわけて鼎談させる前後編構成で、前編となる今回は千原ジュニア、礼二、亜生の弟グループが語り合った。
まず語られたのは、兄弟間の力関係について。千原兄弟と中川家は、「漫才コンビ」という意識が強いのか、弟たちは兄のことを公の場では「お前」や下の名前で呼ぶ。礼二はうっかり「お兄ちゃん」と呼んでしまったところ、兄・剛に怒られたことがあるとか。ミキはこの真逆で、亜生は「お兄ちゃん」と呼ばないと怒られてしまうのだという。そして兄が絶対的に「強い」立場にいると語った。中川家も比較的、兄の剛のほうが強いようで、亜生が「お兄ちゃんはもう、逆らえない」と話すと、礼二もそれに同意していた。
千原兄弟は逆に、弟のジュニアのほうが強い。兄のせいじにダメ出しをしている光景をよく目にしたと礼二が振り返ると、ジュニアは「100%、ネタ(を書いているの)は俺やから」とコメント。せいじはまったくネタに口出ししないのだという。中川家は兄の剛が「80~90(%)ぐらい」ネタ作りを担当しているとのことで、コンビとしての「主導権」を握っている側が立場が強いのでは、とジュニアは推測していた。ミキも「決めるのは全部お兄ちゃん」だそうだ。
兄弟間パワーバランスの近い中川家とミキは、ほかにも共通する点が多い様子。兄弟でコンビを組むことについて亜生が、「めちゃくちゃ恥ずかしいらしいんですよ。弟を呼んでくるって最終手段らしくって、芸人の中で」と兄・昴生から聞いた話を紹介し、そのためコンビ結成当初は自分は目立たないようにしていたと振り返ると、これに爆笑していた礼二も、NSC(吉本総合芸能学院)に入って半年ほど、兄弟であることを隠していたと明かした。やはり「すっごい恥ずかしい」思いがあったのだという。“偶然同じ名字”のフリをしていたが、兄弟であまり顔が似ていないこともあり、しばらくはバレなかったそうだ。
また、大舞台では兄が緊張しがちで、弟のほうが引っ張ることになるという“立場の逆転”が起こるのも、中川家とミキで共通していた。ミキの場合、『M-1』などの賞レースでの昴生は、本番前こそ「いつもどおりやったらええから」「(ネタが)飛んでも、全部俺がカバーしたるから。任せろ」と兄貴風を吹かせるものの、いざ本番になるとガチガチになってしまい、亜生はそんな兄の姿を見て、「ちゃんとせなと思って」かえって落ち着くのだそう。これに礼二も深く同意し、「大事な局面なるとそういうのけっこう多い」と笑っていた。
弟から見た兄の“評価”を聞くことができたのも、この番組ならではの貴重な瞬間だったかもしれない。亜生は、どんなピリついた場でも切り込んでいき、場をやわらかくさせるところが昴生のすごいところだとコメント。ジュニアは、せいじが誰に対してもまったく同じように接しているところと、子どもの時からまったく変わっていないところを「ええとこ」と評価した。「こんなんあんま、テレビで言うの初めてですけど」とやや気恥ずかしそうだった礼二は、「リーダーシップっていうか。一回、舞台なんかテレビなんか出てウケだすと、その時のエンジンのかかり具合っていうのは、横で見てて圧倒されますね。そこは兄貴すごいなって感じしますね。でかく見えます」と、熱く語っていた。
ここで兄たちが登場。兄弟芸人スペシャルの後編へとバトンタッチされた。兄への敬意や感謝の念もよく伝わってきた今回とは一転、予告では弟への不満を爆発させているようだが、はたしてどんなトークが繰り広げられるのか。楽しみに待ちたい。
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