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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > ジャニーズがTikTokに音源を配信すべき理由

ジャニーズはTikTokに音源を配信すべき… SMAPが世界的に評価される可能性も?

40年以上前の楽曲もTikTok経由で世界的ヒット…解禁されればSMAPが世界に“発見”される可能性も?

「とはいえ、実際には勝手に音源をアップして真似したりする人も中にはいる。ジャニーズが音源のデジタル配信を解禁し、TikTokとのライセンス契約もちゃんと結んでいれば、番組で披露した動画を実際にTikTokで公開できたでしょうし、ファンもためらうことなく『#それスノチャレンジ』を真似できたでしょうから、本当にバズが起こっていたでしょう。“デジタル鎖国”を続けているためにそうしたチャンスを逃したわけで、もったいないとしか言いようがない」(ネットメディア記者)

 TikTokは今やヒットの震源地でもある。若い世代の中には、TikTok経由で新曲を知るという人も少なくない。アメリカでは、TikTokで人気を集めた楽曲が全米ナンバーワンヒットに至るという例も出ている。

 また、脚光を浴びるのは最新曲にかぎらない。40年以上前の1979年に発売された松原みき「真夜中のドア~Stay With Me」が昨年末、サブスクリプション型音楽配信サービスを中心に世界的なヒットとなったが、これを後押ししたのもTikTokだった。この楽曲のカバー音源を使った動画がTikTokで流行したことを受け、原盤を所持するレーベル側が昨年11月19日にTikTok内で使える公式音源をリリースしたことで、世界的なトレンドへと発展し、楽曲そのものにも注目が集まったのだ。

 Snow Manの岩本がKAT-TUNの15年前のデビュー曲を使用して「日常の小さなイラ立ち」動画を作ったように、ジャニーズ楽曲がTikTokでも使用可能になれば、これを使用した動画が数々生まれるだろう。そこから「真夜中のドア」のようなバズを起こす曲が現れる可能性もある。

「特に期待できるのはSMAPではないでしょうか。名曲『青いイナズマ』はゲッチュ!でTikTok受けしやすそうですし、そもそもSMAPの音楽はディスコやファンクをベースにしたものも多く、同業者や音楽評論家からも高い評価を得ています。

 中でも90年代中盤から後半にかけては、名だたる海外ミュージシャンが各アルバムのバックを固めており、名作揃いと語り草になっている。つい最近も、菅田将暉のサポートなども務めるシミズコウヘイ(元カラスは真っ白)が『SMAP 007~Gold Singer~』を挙げ、『やはりこのアルバムはJ-Pop史に残るマスターピース』と呟いてましたね。その音楽的なクオリティの高さが“発見”されれば、シティポップのように海外でも評価され、人気が出そうです」(音楽ライター)

 そういえば今年1月には、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)で木村拓哉が披露した「バッキー木村」のコント映像が英語圏を中心にTwitterで大反響を呼んだこともあった(関連記事)。

 数々の“トンチキソング”でも知られるジャニーズだけに、過去カタログだけでもデジタル配信が全面解禁されれば、新たな鉱脈となりそうだが……。

加賀美ジョン(音楽ライター)

洋邦問わず、音楽にまつわる編集・ライティングで十数年。クレジットを眺めるのが趣味。

かがみじょん

最終更新:2023/03/14 14:14
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