キンプリ新曲、好調の裏に海外ファン念願の「開国」も…YouTube“地域制限”から見るジャニーズの変化
#ジャニーズ #King & Prince #YouTube
“開国”へと舵を取っているジャニーズ
そして「Beating Hearts」と「Magic Touch」のMV再生回数は、“開国”によってこれまで以上の伸びが期待される。J-POP色の強い前者より、全英語詞で洋楽的な後者のほうが再生数を稼いでいるというのも、順当な結果といえるだろう。
「キンプリが所属するレコード会社は、世界3大メジャーレーベルのひとつであるユニバーサル・ミュージック・グループの日本法人です。そのため、スタッフの間ではジャニーズの“鎖国”方針に不満の声も多かった模様。しかし、最近は楽曲選びなどもメンバー主導になってきているそうで、今回の“開国”は、海外進出を強く意識している彼らの意向が働いた可能性もあるのかも」(レコード会社関係者)
ジャニーズアイドルの公式動画は、King & Princeのように所属レコード会社のYouTubeチャンネルで公開されることも多く、今年11月の解散が決まっているV6も、所属するエイベックスのチャンネル上で公開。そして彼らも、最新曲「僕らはまだ」などのMVでは地域制限がされており、英米など多くの国で視聴不可だ。
「2015年にYouTubeの定額制有料サービス『YouTube Red』(現・YouTube Premium)が始まった際には、YouTube側が収益の5割近くを持っていくという条件をパートナー企業に突きつけ、これを呑まない企業に視聴制限をかけているようだと報じられ、暴挙だと批判を呼びました。この件は、日本でも2017年にくるり・岸田繁さんのツイートをきっかけに話題となっています。
しかし『ねとらぼ』の取材によれば、当時すでにエイベックスはYouTube Redと合意しており、地域制限は基本的になく、制限があるとすれば著作権上の問題か、“アーティストのプロデュース面”による判断と回答していたため、V6の一部MVに制限があるのはジャニーズ側の問題でしょう。ユニバーサルのチャンネルを見ても、10年以上前の動画でも地域制限はないので、キンプリの過去MVに制限がかかっているのはやはりジャニーズ側の意向があったのでは」(ネットメディア編集者)
一方で、Snow Man、SixTONESの公式チャンネルや、Sexy Zoneのためにユニバーサル傘下に設立された「Top J Records」を始め、「Johnny’s official」「J Storm Official」「ジャニーズJr.チャンネル」といったジャニーズ関連の公式チャンネルでは、基本的に地域制限はないようだ。その多くがこの1~2年ほどで開設されたもので、King & Princeの動きと合わせて見れば、ジャニーズは徐々に“開国”へと舵を取っている、と見ることができる。
そしてこの先に期待されるのは、やはりサブスクリプション型音楽配信サービスの解禁だろう。嵐、堂本剛らはジャニーズのデジタル解禁を先導したが、なかなかこれに続く例は出てきていない。しかし、今年3月にはKAT-TUNが2曲のみだったが、ジャニーズで初めてCD発売日と同日にデジタル配信を行った。まだ実験的な段階といえそうだが、少しずつ状況は変わりつつある。
「Magic Touch」を発表したタイミングということもあるだろうが、17日発売の「AERA」(朝日新聞出版)で平野が「いつかグラミー賞に行きたい」と語るなど、King & Princeから海外を意識する発言が目立つようになってきた。“ジャニーズの夜明け”は意外と早く訪れるのかもしれない。
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